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今週は東京競馬場で中距離王決定戦の天皇賞・秋(11月2日、GI、芝2000メートル)が行われる。天皇賞・春を連覇したフェノーメノは、歴史上ただ1頭しか達成していない天皇賞3勝の偉業に挑む。ステイヤーのイメージがあるが、遺伝子検査では中距離向きの結果が出ており、仕上がりも万全。テイエムオペラオー以来2頭目となる快挙を成し遂げる。
テイエムオペラオー以来となる史上2頭目の偉業へ、青鹿毛の“怪物”が動き出す。3度目の天皇賞制覇に照準を定め、フェノーメノが着々と態勢を整えている。
「脚部不安があっての休養明けだった春とは違う。乗り込み量も十分。実戦から遠ざかっているだけで、文句のない状態にある」
全休日明けのこの日、戸田調教師が愛馬の様子を伝えた。角馬場で体をほぐし、美浦坂路をキャンターで1本。軽快な脚どりからも、体調の良さが伝わってくる。
今春は日経賞5着から見事に立て直して、天皇賞・春連覇を飾った。長丁場での強さから、最近はステイヤーとしてのイメージが定着しているが、「もともと中距離の適性が高いと思っていた。GI勝利は春の天皇賞だけだが、地力の高さで勝ってくれた」と戸田師。実際に3歳秋は菊花賞をパスして天皇賞・秋に挑戦し、1番人気で2着。「あのときとは体全体の張りが全然違う。(古馬になって)グッと良くなっているから」と大幅なパワーアップも強調する。
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