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【小倉大賞典】レース展望
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冬の小倉開催は３週目に入り、日曜の２２日に開催のメーンであるハンデＧＩＩＩ・小倉大賞典（芝１８００メートル）が行われる。
オープン特別２勝のレッドレイヴン（美浦・藤沢和雄厩舎、牡５歳）に重賞初制覇のチャンスが巡ってきた。前走のディセンバーＳは中団から鋭く伸びてＶ。力の違いを見せつける完勝だった。その後も順調で、小倉は初参戦だが、小回りの函館で新馬戦を勝ち、福島でもオープン（福島民報杯）を勝った実績がある。ハンデ５６．５キロも許容範囲で、待望のＶが有望だ。
２０１２年のＮＨＫマイルＣ優勝馬カレンブラックヒル（栗東・平田修厩舎、牡６歳）はトップハンデ５８キロ。近況の着順は良くないが、強豪相手との戦いで着差はそれほどなかった（天皇賞・秋＝０秒３差、金鯱賞＝０秒５差）。ローカルのＧＩＩＩなら、ＧＩ馬の貫禄を示すシーンも十分に考えられる。
ラングレー（栗東・矢作芳人厩舎、牡４歳）は１０００万下－初富士Ｓ（１６００万下）を連勝しての挑戦。形の上では昇級戦になるが、２歳時に東京スポーツ杯２歳Ｓ４着、３歳時に毎日杯４着、セントライト記念５着と重賞実績は豊富にある。ハンデも５４キロと手頃だ。同厩舎で１歳下の全弟リアルスティールが１５日の共同通信杯を勝っており、ここは兄の意地を見せたいところだろう。
一昨年、５７キロで勝ったヒットザターゲット（栗東・加藤敬二厩舎、牡７歳）は、同年秋に京都大賞典も制覇。昨秋も天皇賞・秋で４着と好走しているだけに、ハンデ５７．５キロは恵まれた印象だ。ジャパンＣ１２着以来、約２カ月半ぶりの実戦になる点が鍵だが、一昨年のこのレース以降は１３戦続けてＧＩ、ＧＩＩにしか出走しておらず、相手関係が楽になっているのは間違いない。
マイネルミラノ（美浦・相沢郁厩舎、牡５歳）は２番人気に支持された中山金杯で、逃げたものの１５着に大敗した。非凡なスピードを秘める半面、もろさも同居。引き続いてハンデは５５キロだけに、ここも同型馬との兼ね合いがポイントだ。
メイショウナルト（栗東・武田博厩舎、セン７歳）も、小倉は３勝と得意にしている。ここ４戦はいずれもハンデＧＩＩＩに５７．５キロで出走して、３、１０、３、８着。ハンデは据え置きなので、上位争いは可能だ。
キャトルフィーユ（栗東・角居勝彦厩舎、牝６歳）は小倉初参戦だが、小回り札幌のクイーンＳをレコードタイムで制して重賞初Ｖ。コース適性は十分ありそうで、軽視できない。牡馬と重賞で戦った経験はないが、ハンデ５５キロなら十分力を発揮できそうだ。
ダコール（栗東・中竹和也厩舎、牡７歳）は６戦２勝、２着２回とコース相性がよく、一昨年のこのレースでは２着。前走の日経新春杯でも５着に善戦しているが、５７キロのハンデは不利に映る。他力本願な面もあるだけに、展開の助けがあるかどうかがポイントだろう。
ニューイヤーＳを勝ち、７歳にしてオープン初勝利を挙げたコスモソーンパーク（美浦・池上昌弘厩舎、牡）の参戦も興味深い。佐賀記念（マイネルクロップ）で悲願の重賞初制覇を飾った丹内祐次騎手が、再び九州の地でどんな手綱さばきを見せるか、注目される。
ほかにもアロマティコ（栗東・佐々木晶三厩舎、牝６歳）＝５４キロ＝や、ウインマーレライ（美浦・高木登厩舎、牡４歳）＝５４キロ＝といった重賞実績のある馬がスタンバイ。ハンデ戦らしく、大激戦となりそうだ。
★小倉大賞典の特別登録馬（想定騎手入り）はこちら
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