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日経新春杯(19日、京都、GII、芝2400メートル)の追い切りが16日、東西トレセンで行われた。昨年の菊花賞2着馬サトノノブレスは栗東CWコースでシャープな伸び脚を披露し、オープンの古馬に1馬身先着。これで前日のステラウインドを含め、出走馬全頭が追い切った。
充実ぶりが動きから伝わってきた。飛躍が期待される昨年の菊花賞2着馬サトノノブレスが、CWコースで併走馬に先着。万全の態勢をアピールだ。
厩舎の先輩で重賞4勝馬トゥザグローリー(OP)と、CWコースで併せ馬。1馬身ほど後ろから追いかけ、直線に向いて馬なりのまま並びかける。叩き合いに持ち込むと、ゴール前の追い比べを制して1馬身先着。霜が降りて馬場が重たくなった状況で、6ハロン83秒7、上がり3ハロン38秒8-12秒4の時計なら文句なしだ。
「状態はよさそう。直線では追ってからも、本当にいい伸びをしていたね」と初コンビを組むルメール騎手の笑顔がすべてを物語る。「折り合いをつけて、しまいを伸ばす指示。しっかり動けていましたね」と池江調教師も合格点を与えた。
昨年の有馬記念を最後に大黒柱として厩舎を引っ張ってきたオルフェーヴルが引退。サトノノブレスは次代を担うエース候補といっていい。
「もともと素質は高い馬ですからね。休み明けでも、カイバはしっかり食べて馬体に幅も出ています。この馬もいいスタートを切りたいですね」と指揮官が力を込めた。
今年、すでに8勝してリーディングトップに立つルメール騎手もやる気満々だ。「GIで2着に来ているのだから、能力は十分。すごく乗りやすい馬だから、これから過去のレースをチェックしてレースに臨むよ」と不敵な笑みを浮かべた。
サトノノブレスが初タイトルを手にして、“ポスト・オルフェ”へ名乗りをあげる。(正木茂)
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