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さあ、GI7連戦のスタートだ!! 秋の女王決定戦、エリザベス女王杯(芝2200メートル)が10日、京都競馬場で行われる。秋のGI4戦3勝のサンケイスポーツ・加藤隆宏記者は実績最上位の4歳馬(9)ヴィルシーナに期待。前売り2番人気で、◎○でも馬単1280円と配当的妙味は十分。
必勝パターンで仕上げてきた◎ヴィルシーナを信頼する。
秋初戦の京都大賞典は8着に敗れたが、心配は無用。体のつくりは余裕残しで、押し出されて先頭に立ってしまったように、展開も想定外。度外視していい。
この春に産経大阪杯(6着)をステップにヴィクトリアマイルを優勝したように、牡馬の強豪に胸を借りてから、本番に向かうのは、この馬に一番に合ったスタイル。前哨戦はあくまで前哨戦なのだ。
休み明けを1度使うとガラリと変わるタイプだけあって、力みが抜けて、前走時よりも走りは軽やかになった。今シーズンは調教で長めの距離をしっかりと乗り込んでおり、スタミナ強化もできている。仕上がりは万全といってよく、秋華賞でピークに仕上げた3歳勢よりも、状態面の上積みは、はるかに大きい。
今回は前走と違って、先手を主張する逃げ馬(エディン、セキショウ)がいるので、好位置からスムーズにレースを運べる可能性が大。追い込み馬はペースに左右されがちだが、自分で動いていけるヴィルシーナは展開不問だ。牝馬限定戦(7戦2勝2着5回)における連対率100%という抜群の安定感は、自在の脚質があればこそ。「長く脚を使えるし、どんな競馬でもできるタイプ」と岩田康誠騎手も自信を持っている。
気になるのは空模様。天気予報は下り坂だが、稍重程度なら、持ち味のしぶとさが生きるので、むしろ歓迎。雨量が増しても、重馬場で行われた昨年の女王杯はクビ差の2着に踏ん張った。タフな消耗戦でも力は出せる。
昨年は牝馬3冠で女傑ジェンティルドンナと互角に渡り合って、すべて2着となり、4歳になってヴィクトリアマイルでGI初制覇を達成。実力、実績は文句なしだ。若さと勢いのある3歳馬の挑戦を真正面から受け止め、はね返せる古馬はヴィルシーナをおいて他にいない。
馬単は(9)(3)、(9)(14)、(9)(18)を本線に(9)(2)、(9)(5)、(9)(7)。3連単は(9)の1着固定24点で勝負する。 (加藤隆宏)
★エリザベス女王杯の枠順はこちら
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