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今週は札幌で夏のビッグイベント、サマー2000シリーズ第4戦「第52回札幌記念」(21日、GII、芝2000メートル)が行われる。最大のトピックは“世界No.1マイラー”モーリスの2000メートル初参戦。前走でGI連勝が“4”でストップした傷心の怪物をあえてこの時季に使うワケとは?
真夏の祭典にモーリスが参戦-。驚いたファンは少なくないはずだ。堀厩舎に転厩後は8戦中の7戦がマイル。よもやの2着に敗れた前走・安田記念ではかなり行きたがる素振りを見せていただけに、2000メートルへの路線変更はそれなりの覚悟が必要になってくる。
大胆なローテから浮かぶのは天皇賞・秋(10月30日、東京、GI、芝2000メートル)の存在だ。年明けの’15JRA賞授賞式(年度代表馬)で「(中距離路線に)挑戦したい気持ちはある」と、吉田和美オーナーは発言。前記のリスクを考えても、単なるスポット参戦とは思えない。
毎日王冠でもいいのでは-との声も聞こえてきそうだが、“マジックマン”のスケジュールも大いに関係がありそう。短期免許で来日中の香港No.1のモレイラ騎手。チャンピオンズマイルを快勝したあとにモーリスを激賞した名手に中距離での可能性を見極めてもらいたい。そんな陣営の算段が透けて見えるようだ。
天下の堀厩舎なら、弱点(折り合い)を改善しつつさらに結果も、というハイレベルな設定を掲げていると思われるだけに、仕上げも生半可なものではない。11日の函館ダートコースでは、ウムブルフを馬なりで楽に3馬身パスした。「すごい追い切り。上積みは十分感じられます。しっかり結果を出したいので、いい状態で出したいですから」と池田助手は話す。
調整過程、鞍上にケチはつけられない今回。厩舎の覚悟を見届けたい。(夕刊フジ)
★札幌記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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