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【テレビュー福島賞】良血トゥーレOP入り

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 テレビュー福島賞(27日、福島11R、3歳上1600万下、定量、芝1200メートル、1着賞金1780万円=出走16頭)松岡正海騎乗で1番人気のアルティマトゥーレ(美・奥平雅、牝5、父フジキセキ)が好スタートから楽々と逃げ切り勝ち。通算5勝目を挙げてオープン入りを果たした。1分8秒2(良)。2馬身1/2差の2着には9番人気のタイセイハニーが入った。

 スタートで勝ち負けは決まった。好発からすんなりとハナを奪った1番人気のアルティマトゥーレが、楽々と逃げ切り勝ち。待望のオープン入りを決めた。

 「能力ですよ。スタートさえ決まれば勝てると思っていました。こだわっていませんでしたが、自然とハナに行けましたしね」

 短距離戦では圧勝と言える2馬身半差にも、松岡騎手は当然という表情。初騎乗だったが、馬の能力は十分に理解していた。神経を集中させたスタートを決めて、あとは一人旅。後続を寄せ付けなかった。祖母スキーパラダイス(仏GIムーランドロンシャン賞、GII京王杯スプリングC)、母エアトゥーレ(GIIサンスポ杯阪神牝馬S)、弟キャプテントゥーレ皐月賞馬)がすべて重賞ウイナーという血統馬が堂々のオープン入りだ。

 「多少、余裕残しの仕上げでしたが、それで勝てなければ仕方がないと思っていました。秋への足がかりにしたくて、ここを使ったわけですからね」

 奥平雅士調教師も愛馬の快勝に胸を張る。慢性的な腰の不安で休養が長く、5歳夏でもキャリアはわずか7戦。「イレ込みが激しかった前回は負けたけれど、本当にすごい馬」とトレーナーも最敬礼の戦歴だ。

 この後は「無事を確認してからですが、使ってみたい気持ちはあります」(同師)とアイビスサマーダッシュ(7月19日、新潟、GIII、芝直線1000メートル)参戦を示唆。松岡も「とにかく速いし、1000メートルでもいいと思います」と強くプッシュする。潜在能力を開花させた遅咲きの良血牝馬。アルティマトゥーレのスピードが今年の夏を熱くする。(黒田栄一郎)

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