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宝塚記念の1週前追い切りが東西トレセンで行われた。栗東では安田記念2着のディープスカイが四位騎手を背に坂路で追われ、4ハロン53秒0、ラスト12秒3と切れた。昆調教師は「ウオッカが出てきても、スカッと勝ちたい」と前走からの距離延長で逆転に闘志を見せた。
激しい競馬のダメージもなく、坂路を軽快に駆け上がった。安田記念2着のディープスカイは実戦を使いつつ良くなるタイプらしく上々の動きを見せ、さらに上昇ムード。前走の雪辱を果たす態勢は、着々と整いつつある。
「最初の2ハロンは軽く。カーブを曲がってから伸ばそうという内容」と四位騎手。そのため、全体のタイムは4ハロン53秒0とそれほど速くはなかったが、直線で仕掛けられてからの反応は良く、3ハロン38秒4からラスト1ハロンは12秒3とシャープに伸びた。「時計うんぬんではなく、馬の気分が良さそうだった。前走を使ってピリッとしてきたね」と四位は納得の表情だ。追い切り後に函館競馬場へ移動したが「来週も栗東に帰ってきて追い切りは乗ります」と、春の総決算に向けて全力投球だ。
昆調教師は「安田記念の後も順調。この感じならば、日曜(21日)にも少し強めにやってもよさそう」と取材陣に伝えた。安田記念→宝塚記念は当初のローテーション通りとはいえ、レースから10日後にこれだけできることは体調がいい証しだ。「前走は気持ち重かった(プラス14キロ)。今回はキッチリと体を作っていきたい」と昆師にも気合が漲る。
ライバルのウオッカの出否は未定だが「やはり悔しい思いはある。出てきて一緒に戦う方が盛り上がるだろうしね」と四位。「前走は久々のマイルだったし、2200メートルの方が競馬はしやすい」と逆転に意欲を燃やす。
昆師も「ウオッカが出てきても、スカッと勝って秋につなげたい」と、今度こその思いだ。「強いパフォーマンスを見せることができれば、もう1度、オーナーに話をしたい」。凱旋門賞(10月4日、仏GI、ロンシャン、芝2400メートル)参戦につなげるためにも、今回は負けられない。(下村静史)
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