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【札幌記念】ジョーダン、連覇へ本気

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【札幌記念】ジョーダン、連覇へ本気

 札幌の日曜メーンは、真夏の最大レースでサマー2000シリーズ第4戦のGII札幌記念(芝2000メートル)。好メンバーがそろったが、注目はトーセンジョーダンだ。昨年、このレースを勝って天皇賞・秋でGI初制覇。今年は史上4頭目となる札幌記念連覇を飾って、秋のGI戦線へ弾みをつける。

 昨年の覇者トーセンジョーダンが、GIウイナーの称号を手に札幌へ帰ってきた。

 「イメージ的に小回りが向くわけではないですが、コース実績がありますからね。ここを勝って秋につなげたいですね」

 厩舎の番頭格・川合調教助手が力を込める。昨年の札幌記念は好位から伸び、アクシオンをハナ差捕らえて1番人気に応えた。直行した天皇賞・秋では芝2000メートル、1分56秒1(良)の日本レコードでGI初制覇。続くジャパンCは女傑ブエナビスタにクビ差の2着に踏ん張り、今年の天皇賞・春でも2着とGI戦線で存在を示した。

 その後は宝塚記念を目標にしたが、左前脚球節炎のため回避。北海道のノーザンファームへ放牧に出て立て直し、史上4頭目の札幌記念連覇へ、7月29日に札幌競馬場へ入厩した。

 「間隔をあけましたし、球節の不安はまったくありません。急きょ出走が決まった去年は入厩から10日で使いましたが、今年はしっかり時計を出していますからね」

 昨年以上の調整過程に川合助手はうなずく。8日の1週前追い切りも上々の内容だった。ダートコースで三浦騎手(レースは岩田康騎手)を背に僚馬ミッキーリヒト(牡6、500万下)を追い駆け、一杯に追われると力強く脚を伸ばして2馬身先着。ラスト1ハロン11秒9(6ハロン84秒5)の瞬発力を披露した。

 「2週前は動きが重かったですが、ハミがかりがよく、直線でしっかり抜け出しましたし、気持ちも乗ってきています。入厩後に500キロ(前走時478キロ)だった馬体も絞れてきました」

 後半戦の好スタートへ態勢を整えつつあるジョーダンはこの秋、池江寿厩舎のエースという重責を担う。宝塚記念で復活を遂げた僚馬オルフェーヴル凱旋門賞(10月7日、仏ロンシャン、GI、芝2400メートル)で世界の頂点を目指すからだ。「オルフェーヴルは日本にいないですからね。ジョーダンは秋に王道路線で頑張ってほしい」と川合助手の言葉は力強い。日本の秋を席巻するためにも、ここで止まってはいられない。 (森田実)

札幌記念連覇

 1968、69年マーチス、82、83年オーバーレインボー、97、98年エアグルーヴの3頭。札幌競馬場は89年までダートコースしかなく、90年の芝コース誕生とともに札幌記念は芝2000メートルに変更。トーセンジョーダンが今回勝てば、芝の札幌記念連覇は2頭目となる。

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