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サマースプリントシリーズ第3戦、アイビスサマーダッシュの追い切りが18日、東西トレセンで行われた。昨年の勝ち馬エーシンヴァーゴウは栗東坂路で軽快な走りを披露。3月のドバイ遠征以来となるが、順調な仕上がりを見せた。美浦ではビウイッチアスが坂路の一番時計をマーク。好調をアピールした。
連覇を目指して、アクションを起こした。エーシンヴァーゴウが栗東坂路で4ハロン52秒1-ラスト1ハロン12秒8。馬場の外めを、力強いフットワークで駆け抜けた。
「指示通りの調教ができました。反応はいつもの感じ。しっかりと動いていましたよ」
手綱越しの感触を、高田調教助手がストレートに伝えた。15日に坂路で49秒5の猛時計をマークしており、最終調整は“味つけ”程度。単走で元気よくスタートし、弾むようなフォームで進んでいく。ウッドチップをはね上げながら最後の直線走路に進入。余力を残したままフィニッシュした。
「暑さには強いですね。寒い時期よりも(馬の)感じがいい。一度、体を完全に緩め、実戦が開いているのがどうかと思いますが、調整は予定通りですし、力を出せる仕上がりです」
同調教助手が続ける。海外遠征後(ドバイGI・アルクォーツスプリント12着)、空輸などで減った体を中間の放牧できっちりと回復させ、得意の季節に向けて照準を定めてきた。遠征を経験したことで、落ち着きが増し、精神的に大人になっていることも強調材料になるだろう。
昨年の優勝馬であり、サマースプリントシリーズの覇者。スピードと性能は言うまでもない。前走は不慣れな異国の地での戦い。度外視できる結果であり、巻き返しがあって当然の器だ。「コーナリングがあまりうまくないので、“直千”競馬は一番いいと思います」と高田調教助手の期待は大きい。
この後はシリーズ第4戦の北九州記念(8月19日、小倉、GIII、芝1200メートル)に向かう予定。昨年に続く“直千”制覇で、カノヤザクラ(2008年、09年)に次ぐサマースプリントシリーズ連覇を狙う。 (宇恵英志)
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