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産経大阪杯の追い切りが28日、東西トレセンで行われた。昨年の宝塚記念でGI初制覇を果たしたアーネストリーは、栗東坂路をパワフルに駆け上がり、陣営は完全復活をアピール。
キビキビとした動きに反撃のムードが漂う。昨年の有馬記念10着以来のアーネストリーが、今年初戦に向けて栗東坂路で力強い追い切りを消化。手綱を取った佐藤哲騎手は、好感触を口にした。
「時計はかかっているけれど、バネが利いた、いい走りだった。状態は上がってきて、思惑通りにきている」
少し荒れた馬場を苦にすることなく、パワフルにウッドチップを蹴り上げる。ラスト1ハロンから左右交互の見せムチで気合を注入されると、最後まで集中して踏ん張った。「(見せムチは)いつもは左からだけだけど、ピリッとさせたかったので右からも。この感じなら合格点」と佐藤哲。ラスト1ハロン13秒3(4ハロン54秒1)とタイムは平凡だったが、調整は順調だ。
京都記念からドバイ遠征を計画していたが、寒い時期はよくないタイプで、体調が整わずプランを変更。暖かくなるにつれて体の硬さはなくなってきた。「前に踏み込めるようになってきた」と佐藤哲は体調アップを感じ取っている。
佐々木晶調教師は「今までの休み明けの中でも一番にいい。(次走予定の)宝塚記念(6月24日、阪神、GI、芝2200メートル)まで時間があるので、まずはここに全力投球。いい結果を出せると思います」と力を込めた。枠順や展開に泣かされた昨秋のGIシリーズは不完全燃焼に終わっただけに、巻き返しにかける思いは強い。
佐藤哲も「阪神は相性がいいし、重賞を勝っている頃より状態はいい。GI馬なので、競馬にいけば走ってくれる」とパートナーに全幅の信頼を寄せる。宝塚記念連覇へ向けて、アーネストリーがここで復権をアピールする。 (川端亮平)
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