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今週の京都メーンは、第104回を迎える伝統のGII京都記念(芝・外2200メートル)。春の天皇賞(5月1日、京都、GI、芝3200メートル)を目指す古馬が激突する。注目は、強い4歳世代の菊花賞馬ビッグウィーク。この春は海外に遠征する同期生もいるなか、国内で王道を歩むGI馬が、どんな走りを見せるか興味深い。
最強世代を代表するステイヤーが、満を持して2011年のスタートを切る。強い4歳世代のなかにあって、“一番強い馬が勝つ”菊花賞を制したビッグウィークが、3カ月半ぶりに登場だ。
昨年7月の未勝利脱出から、わずか106日で大輪を咲かせた菊花賞後は、ジャパンC、有馬記念に見向きもせず、栗東の自厩舎で静養。「使い詰めできていたし、無理をしたら馬のために良くないと思って休ませることにした」と長浜調教師は説明する。もともと大事に育ててきた素質馬。GIウイナーとなっても、その方針に変わりはない。
しっかりと充電したことで、春の大目標である天皇賞に向け、理想的なステップを刻むことができる。「天皇賞から宝塚記念(6月26日、阪神、GI、芝2200メートル)になるでしょう」と長浜師も古馬の王道を歩むことを明言。「すべて勝てれば一番いい」と菊花賞馬に恥じない戦いをさせるつもりだ。
勢いが止まらない4歳世代だが、本気で春の天皇賞を狙う馬となると限られてくる。皐月賞、有馬記念を制したヴィクトワールピサ、日経新春杯を制したルーラーシップはドバイ遠征。ジャパンC優勝馬ローズキングダムは本質的にステイヤーとはいえず、菊花賞も2着とはいえビッグウィークには完敗した。やはり菊花賞馬が盾路線のエースとなるだろう。
「展開に左右されるところがあるし、ヨーイドン(瞬発力勝負)の競馬になるとどうか。課題はあるけど、1つ1つクリアしていければいい」。遅咲きの愛馬に、長浜師もさらなる成長を期待する。春の主役となるためにも、まずはいいスタートを切りたいところだ。
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