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ウマニティプロ予想家・霧が、今週の重賞出走馬の中から、特に的中への鍵を握りそうな1頭にフォーカス。指数・血統・調教を中心とした“予想的イマジネーション”で掘り下げていきます。
【ソールオリエンス】
本馬が今年の皐月賞で見せた走りは、ちょっとした衝撃だった。
全馬が苦しむ重馬場に加え、容赦無くスタミナを削るハイペース。その激戦の最後の最後に本馬が見せた暴力的なまでの末脚の威力は今でも目に焼き付いているし、同時にこうも思った。今年のクラシックはこの馬が全部持っていくな、と。
……そんな風にまで感じた馬だっただけに、年末に至るまで本馬が勝ち星を挙げられないとは、正直なところ想像ができなかった。
別に悪い競馬をしているわけではないし、まだ3歳。衰えているわけがない。
タスティエーラやドゥレッツァ、レーベンスティールなど、想像以上の成長を果たすライバルが現れただけで、本馬自身は常に見せ場を作り、馬券圏内率100%のままクラシックを完走している。
そんな本馬が次なる目標に定めたのが、同世代のライバル・タスティエーラのみならず、超強力な古馬勢を相手にすることとなる有馬記念。皐月賞以来となる中山で、勝利という結果を得ることはできるのだろうか。いつも通りに各要素から掘り下げていきたい。
まず指数面だが、皐月賞以降も安定して高い数字を刻んでおり、さすが世代のトップホースと思えるだけの安定感を発揮している。
が、近5年の間で有馬記念において好走した3歳馬たちと比べると、気になる点が浮上する。
昨年の勝ち馬イクイノックスはダービーにおける指数が非常に高く、2着のボルドグフーシュは菊花賞における指数が近年の同レースの中でも上位評価できるレベルだった。
21年の勝ち馬エフフォーリアは、皐月賞、ダービー、天皇賞(秋)といずれも突出した指数を記録していたし、19年の2着馬サートゥルナーリアは神戸新聞杯で、3着馬ワールドプレミアは菊花賞で、それぞれ水準以上の指数を刻んでいた。
例外と言えるのは18年の勝ち馬ブラストワンピースだが、この年は古馬勢の層が非常に薄く、近年の有馬記念の中でも指数的なレベルは極端に低い。単純にメンバーレベルが低かったと考えられる。
ここまでの指数の推移を見ると、本馬の刻んできた数字はブラストワンピース以上ではあるものの、その他の3歳好走馬たちに比べ、”安定はしているが突出はしていない”のだ。
唯一肩を並べる数字なのが冒頭で触れた皐月賞なのだが、馬場が悪く、ペースが極端であったレースの指数は妙に高めに振れる時があるので、これを鵜呑みにはできない。
加えて、今年の古馬上位勢のレベルは近年最強クラス。イクイノックスが不在でも、ジャスティンパレス、スターズオンアース、ドウデュース、タイトルホルダーあたりは主役級の能力を有しており、相手関係は楽ではない。これまで以上のパフォーマンス上昇がなければ、勝ち切るのはかなり難しく思える。
だが、血統的にはまだまだ上昇の可能性がある。
父のキタサンブラックが急激に強くなったのはちょうどこのくらいの時期からだったし、兄姉のヴァンドギャルドやアルベルティーヌといった馬たちも、4~5歳にかけてキャリアハイの戦績を刻んでいた。
本馬自身も陣営から再三「良くなるのは先」という評価を受けていた馬でもあり、ここから急激に上昇カーブを描いて殻を突き破る可能性は十分にあるだろう。
それを示すように、調教の動きは抜群で体調は本当に良さそう。
全体時計の出方や終いの時計の出し方も春とはかなり印象が違い、凄みすら感じさせる内容。セントライト記念時や菊花賞時と比べても更に一段上の状態に達しているように思われる。この状態の良さが実戦に直結してくるようならば面白いかもしれない。
気になる点としては、右回りのコーナーで依然ぎこちなさを残す部分か。
兄姉に短距離~マイルの実績馬が多く、それだけ前向きな気性を伝える母系出身であるがゆえに、菊花賞の3000mからの距離短縮というのはプラスであるように思えるが、できるだけロスなく運びたい舞台で外に張ってしまう可能性があるというのは怖い。完全に直線に入ってからの爆発力はこれまでの走りが示す通りなので、乗り替わる川田騎手がこうした個性を踏まえた上でどのような戦法に出てくるか注目される。
今年は特にスターホースたちの引退が多いように感じられ、来年以降の競馬の盛り上がりには本馬を含めた3歳馬の成長が必須。同期の三冠牝馬リバティアイランドは一足先にジャパンカップにおいて大いに存在感を示したが、本馬やタスティエーラにも続いて欲しいという気持ちはある。実際の予想と個人の感情は別にした上で検討を進めていきたいが、結果は果たして。
○霧(きり)プロフィール
ウマニティ公認プロ予想家。レース研究で培った独自の血統イメージに加え、レース戦績や指数等から各馬の力関係・適性を割り出す”予想界のファンタジスタ”。2023年1月には、長年の活躍が認められ殿堂プロ入りを果たす。
⇒気になる最終結論は、レース当日のプロ予想MAXでチェック!
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