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【レディスプレリュード】レース展望

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【レディスプレリュード】レース展望

 3日(木)に大井競馬場で、交流重賞3連戦の締めくくりとなる第16回レディスプレリュード(交流GII、3歳以上オープン、牝馬、別定、ダート・右1800メートル)が行われる。今年は浦和競馬場で初開催されるJBCレディスクラシック(11月4日)を見据える上でも、非常に重要な一戦を展望していきたい。



★昨年に続く連覇を狙うプリンシアコメータ



 JRA所属馬が参戦する交流重賞となった2011年以降は、すべてJRA所属馬が勝利しているように、今年もJRA勢の取捨選択が結果を占う上で重要になりそう。まず一番手に取り上げたいのは、昨年の覇者で、勝てばミラクルレジェンド(11、12年)以来の連覇となるプリンシアコメータ(美浦・矢野英一厩舎、6歳)だ。



 昨年はこのレースを勝ってからJBCレディスクラシック(交流GI)、クイーン賞(交流GIII)で2戦続けて10着に大敗したようにリズムを崩したが、今年に入ってからの3戦はエンプレス杯(交流GII)を制覇するなど1、2、2着と本来の走りを取り戻している。



 管理する矢野英一調教師は「9月25日にWコースで5ハロン63秒4の好時計が出たように、状態は変わりなくいいですよ。期待していますが、今年は相手が揃った印象。ラストにもうひと踏ん張りが利くかどうかでしょう」と慎重な姿勢だが、最内枠を利してスムーズに先行できれば、上位争いに加わることができる可能性は高いだろう。



★重賞初Vで勢いに乗るアンデスクイーン



 前走のブリーダーズゴールドC(交流GIII)で、重賞初制覇。オープンクラスに昇級してからは初の重賞挑戦で、プリンシアコメータなど強豪相手に結果を出したアンデスクイーン(栗東・西園正都厩舎、5歳)が、重賞2連勝を狙って大井競馬場に初登場する。



 「前走は鞍上が指示した通りに乗ってくれた。いい内容だったと思う。その後も順調で、今回もうまく前で競馬ができれば」と管理する西園正都調教師も、前走の再現を存分に意識している。



 オープン入り5戦目での重賞初Vとなったが、2走前以前も牡馬を相手にしたオープン特別で常に上位争いに顔を出していただけに、牝馬同士なら引き続き上位争いを期待していいだろう。重賞連勝を決めて、JBCレディスクラシックの主役に名乗りを上げるか注目だ。



ファッショニスタは1800mの距離がカギ



 7月に川崎競馬場で行われたスパーキングレディーC(交流GIII)で、2着以下に4馬身差をつける圧倒的なパフォーマンスを見せて重賞初制覇。ダート戦線で常に安定した成績を残してきたファッショニスタ(栗東・安田隆行厩舎、5歳)が、戦列に復帰する。



 主戦の川田将雅騎手が凱旋門賞ブラストワンピースに騎乗するためフランス遠征中で、今回は昨年のJBCレディスクラシック以来5戦ぶりに、大野拓弥騎手と再コンビ結成となった。



 安田隆行調教師も「状態面は変わらずいい。ただ、乗り難しい面があり、1800mだとレースに集中しきれない。うまく流れに乗って競馬ができれば」と慎重な姿勢を崩さない。3カ月ぶりの実戦となるのも気になるところで、上位争いに加わることができるかどうかは大野騎手の手綱さばきにかかってきそうだ。

ラビットランは8カ月の休養明けを克服できるか



 3歳時には芝のローズS(GII)を制し、強豪が揃ったGIの秋華賞でも4着に善戦。ダート路線に転向後も、昨年のブリーダーズゴールドCを4馬身差で勝利するなどポテンシャルの高さを見せてきたラビットラン(栗東・角居勝彦厩舎、5歳)が、今年1月以来の復帰戦を迎える。



 辻野泰之助手は「前走後はしっかり立て直して、いい頃の元気の良さが見られます。しっかり攻めていけますし、状態さえ戻って実力を出せればいい競馬ができるはず」と語っており、久々でも順調に調整が進められている様子。



 ダートでは3、1、2、3着と崩れておらず、能力は今回のメンバーに入っても上位の存在。ラビットランにとって最長ブランクとなる8カ月の休養明けで、自分の力を100%発揮できるかどうかが、上位進出のカギとなりそうだ。



★3歳馬のマドラスチェックが古馬の壁に挑む



 春にはオープン特別の鳳雛Sを制し、関東オークス(交流GII)でも2着に好走している3歳馬のマドラスチェック(美浦・齋藤誠厩舎、3歳)が、前走のスパーキングレディーCに続いて2度目となる古馬との対戦に挑む。



 スパーキングレディーCでは4着とはいえ勝利したファッショニスタから2秒0も離されてしまい形の上では“完敗”だっただけに、古馬を打ち負かすには夏を越して成長した姿を見せられるかどうかにかかっていると言えるだろう。



 相田一善助手も「前走は初の古馬相手で壁があった感じ。もう少し慣れが必要な気はしますが、能力的には通用してもいい。勝っている距離で改めて期待したいです」と距離延長に期待を寄せながらも、慎重な姿勢だ。



★昨年3着のアルティマウェポンを筆頭に地方勢も強力



 交流重賞となってから8年連続でJRA勢が勝利を果たしているレディスプレリュードだが、昨年は2、3着に地方所属馬が食い込み3連単143万馬券が飛び出しているだけに、地方勢を無視するわけにはいかない。



 一番の注目は、昨年のこのレースで3着に激走しているアルティマウェポン(北海道・林和弘厩舎、6歳)だが、実績面ではJRAに所属していた昨年1月に今回と同舞台のTCK女王盃(交流GIII)を制しているミッシングリンク(浦和・小久保智厩舎、5歳)も気になるところ。



 3歳時に関東オークス(交流GII)3着、今年のTCK女王盃でも5着と、自分の形で逃げることができればJRA勢が相手でも驚異の粘りを発揮するクレイジーアクセル(大井・渡邉和雄厩舎、4歳)も侮れない存在だ。



 今回が移籍初戦となるサラーブ(大井・藤田輝信厩舎、4歳)は、JRA所属のままなら3勝クラスの身で格上挑戦になるところだが、ダート戦は5走して1、2、2、2、1着と底を見せていないだけに、大井の水が合うようならアッと驚く激走があってもいいのではないか。

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