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チャンピオンズCでも有力視されるような実績馬は、地方交流のレース格の高い重賞から直行するケースが大半。加えて、同時期にJBCが開催されることもあり、地方交流重賞で勝てない(勝ちきれなくなった)馬と、ここで権利を獲得または賞金を加算してチャンピオンズCに出走したい馬との争いになりやすい。そのため、前走クラス別(レース格)では、JRA・G3組とJRA・OP特別組が奮闘。2013年以降の直近9回(2018年は施行なし、2020~2022年は阪神で施行)、前者が3勝を含む3着以内11頭、後者が6勝を含む3着以内11頭と、この2路線が好走馬の8割強を占めている。舞台となる京都ダート1800mは枠順による有利不利が比較的大きく、馬個別のタイプや脚質も絡めて、予想の際に枠順が大きなウエイトを占める。(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)
【人気】
みやこSが新設された2010年以降、1番人気で勝利した馬は単勝1倍台の2頭と10頭立て時の1頭を数えるだけ。多頭数の場合は、断然支持を集めるような馬でもないと勝ちきれない。また、京都開催時に複勝圏を確保した1番人気はすべて1~3枠で、内枠以外の場合は危険な人気馬となる。ただし、2番人気が4勝を挙げているように、人気サイド全体がダメというわけではない。信用しすぎるのは良くないというだけで、効率を重視するならば、ある程度の上位人気馬を中心に据えたほうがいいだろう。
◆人気別成績(過去20年)
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 4-2-2-5 | 30.8% | 46.2% | 61.5% | 69.2% | 84.6% |
2番人気 | 4-1-1-7 | 30.8% | 38.5% | 46.2% | 122.3% | 80.0% |
3番人気 | 0-1-1-11 | 0.0% | 7.7% | 15.4% | 0.0% | 34.6% |
4番人気 | 1-2-2-8 | 7.7% | 23.1% | 38.5% | 58.5% | 93.1% |
5番人気 | 1-0-2-10 | 7.7% | 7.7% | 23.1% | 100.0% | 76.9% |
6~9番人気 | 2-6-4-40 | 3.8% | 15.4% | 23.1% | 81.0% | 107.3% |
10番人気以下 | 1-1-1-75 | 1.3% | 2.6% | 3.8% | 116.3% | 38.2% |
◆単勝オッズ別成績(過去20年)
単勝オッズ | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1.9倍以下 | 2-0-0-0 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 150.0% | 110.0% |
2.0~2.9倍 | 1-1-0-5 | 14.3% | 28.6% | 28.6% | 37.1% | 40.0% |
3.0~4.9倍 | 4-2-2-7 | 26.7% | 40.0% | 53.3% | 92.0% | 83.3% |
5.0~7.9倍 | 2-1-4-14 | 9.5% | 14.3% | 33.3% | 62.4% | 73.8% |
8.0~14.9倍 | 1-4-1-18 | 4.2% | 20.8% | 25.0% | 54.2% | 77.5% |
15.0~19.9倍 | 1-3-3-10 | 5.9% | 23.5% | 41.2% | 110.0% | 153.5% |
20.0~49.9倍 | 1-1-1-30 | 3.0% | 6.1% | 9.1% | 70.9% | 49.4% |
50.0倍以上 | 1-1-2-72 | 1.3% | 2.6% | 5.3% | 119.3% | 52.1% |
◆配当(過去10年)
馬券種 | 最高配当 | 最低配当 | 平均配当 |
---|---|---|---|
単勝 | 9,070円 | 260円 | 1,866円 |
複勝 | 1,380円 | 130円 | 388円 |
枠連 | 11,730円 | 1,060円 | 3,747円 |
馬連 | 19,880円 | 1,110円 | 8,227円 |
ワイド | 6,370円 | 370円 | 2,300円 |
馬単 | 57,110円 | 1,830円 | 18,602円 |
3連複 | 66,770円 | 2,590円 | 24,132円 |
3連単 | 473,050円 | 10,800円 | 167,515円 |
【脚質】
2010年以降の脚質別成績で目を引くのが、逃げ馬の数値の高さ。ただし、京都開催では2011年の2着馬を最後に逃げ馬の好走(3着以内)はなく、「逃げ=優勢」と決めつけるには無理がある。となれば、別表が示すとおり先行有利と言いたいところだが、2014~2015年は4角8番手以下同士のワンツー。2016年と2019年の1着馬は3角からの押し上げ、2017年の1着馬は2~3角が3~4番手と、近年において2~3角が2番手以内だった馬は壊滅状態。展開によって大きく優劣が分かれるレースととらえたほうが無難である。
◆脚質別成績(過去20年)
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 1-1-1-12 | 6.7% | 13.3% | 20.0% | 20.7% | 94.0% |
先行 | 6-6-6-34 | 11.5% | 23.1% | 34.6% | 74.2% | 93.8% |
差し | 4-3-3-53 | 6.3% | 11.1% | 15.9% | 175.6% | 62.7% |
追込 | 2-3-3-57 | 3.1% | 7.7% | 12.3% | 40.0% | 48.0% |
【枠順】
枠順については「内枠優勢」。2019年には1枠の7番人気馬が1着、2枠の10番人気馬が2着に入り、馬連は2万円近い配当になった。単純に1~3枠とそれ以外を比較しても、勝率と連対(2着以内)率は差が生じている。とりわけ、7~8枠の苦戦が目立ち、2010年以降の京都開催時における連対は2014年1着馬と2017年1着馬の2頭だけ。ただし、この2つのレースは京都開催時のみやこSにおいて、最も遅い勝ちタイム(1分50秒2)と2番目に遅い勝ちタイム(1分50秒1)だった。時計を要したぶん、間に合ったという感は否めない。外枠に入った馬は、よほどの加点材料がない限り、評価を控えめにしたほうがいいだろう。
◆枠順別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 3-0-1-20 | 12.5% | 12.5% | 16.7% | 96.7% | 38.3% |
2枠 | 3-3-2-15 | 13.0% | 26.1% | 34.8% | 176.5% | 113.0% |
3枠 | 1-3-3-17 | 4.2% | 16.7% | 29.2% | 6.7% | 100.4% |
4枠 | 0-3-1-20 | 0.0% | 12.5% | 16.7% | 0.0% | 50.0% |
5枠 | 1-1-1-21 | 4.2% | 8.3% | 12.5% | 31.7% | 56.7% |
6枠 | 1-2-1-20 | 4.2% | 12.5% | 16.7% | 14.2% | 39.2% |
7枠 | 2-1-4-19 | 7.7% | 11.5% | 26.9% | 370.0% | 140.0% |
8枠 | 2-0-0-24 | 7.7% | 7.7% | 7.7% | 21.9% | 11.2% |
【血統】
阪神競馬場で施行された2020~2022年を含め、A.P. Indyの直系が4勝、2着2回、3着1回と幅を利かせている。内訳を見るとシニスターミニスター、カジノドライヴ、パイロ、マジェスティックウォリアーとなり、いずれも別種牡馬で1勝ずつを挙げていることも特徴といえるだろう。そのなかでシニスターミニスター産駒の好走は複数回にわたり、インカンテーション(2013年2着、2014年1着)、キングズガード(2017年3着、2019年2着)とリピーターが出ていることも覚えておきたい。いまだ2連覇を達成した馬や2勝以上を挙げた種牡馬はいないものの、「母の父」としてはブライアンズタイム(2011年エスポワールシチー、2020年クリンチャー)とスペシャルウィーク(2019年ヴェンジェンス、2022年サンライズホープ)が2勝。後者においては種牡馬としても2012年1着、2013年3着、2015年3着と3度好走したローマンレジェンドを出しているため、今後も血統表内で主要血脈となっていく可能性が高そうだ(京都ダート1800mのコース全般における種牡馬別成績は下記のとおり)。
◆同コース種牡馬別成績(京都競馬場/ダート/1800m/過去5年)集計期間:2019/05/05~2024/05/05
位 | 種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | マジェスティックウォリアー | 12-13-5-70 | 12.0% | 25.0% | 30.0% | 106.2% | 76.1% |
2 | キズナ | 12-11-9-74 | 11.3% | 21.7% | 30.2% | 60.2% | 93.5% |
3 | ルーラーシップ | 12-7-14-78 | 10.8% | 17.1% | 29.7% | 163.7% | 99.1% |
4 | シニスターミニスター | 11-14-4-56 | 12.9% | 29.4% | 34.1% | 58.0% | 135.3% |
5 | ハーツクライ | 11-8-7-57 | 13.3% | 22.9% | 31.3% | 106.7% | 91.7% |
6 | ヘニーヒューズ | 11-7-9-45 | 15.3% | 25.0% | 37.5% | 96.0% | 86.8% |
7 | エンパイアメーカー | 8-4-3-33 | 16.7% | 25.0% | 31.3% | 91.0% | 70.4% |
8 | ドゥラメンテ | 7-7-5-30 | 14.3% | 28.6% | 38.8% | 39.4% | 59.8% |
9 | ロードカナロア | 7-3-4-49 | 11.1% | 15.9% | 22.2% | 204.1% | 99.0% |
10 | ドレフォン | 6-9-5-42 | 9.7% | 24.2% | 32.3% | 26.8% | 78.4% |
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