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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 牡2 | 56.0 | 川田将雅 | 栗 高野友和 | 490(0) | 1.33.8 | 2.7 | 1 | 34.8 | ⑦④ | |||
2 | 1 | 1 | 牡2 | 56.0 | 武豊 | 栗 牧浦充徳 | 492(+14) | 1.33.9 | 1 1/4 | 10.0 | 4 | 34.1 | ⑮⑰ | ||
3 | 3 | 5 | 牝2 | 55.0 | 団野大成 | 栗 斉藤崇史 | 438(-2) | 1.34.0 | クビ | 13.2 | 5 | 35.2 | ③③ | ||
4 | 7 | 14 | 牡2 | 56.0 | M.デムー | 栗 武英智 | 482(-2) | 1.34.0 | アタマ | 112.4 | 11 | 34.9 | ⑮⑧ | ||
5 | 6 | 12 | 牡2 | 56.0 | 古川吉洋 | 栗 宮徹 | 480(-6) | 1.34.1 | 1/2 | 189.5 | 15 | 34.9 | ⑬⑩ | ||
6 | 2 | 4 | 牡2 | 56.0 | 津村明秀 | 美 鈴木伸尋 | 456(+2) | 1.34.2 | 3/4 | 116.0 | 13 | 34.6 | ⑬⑮ | ||
7 | 3 | 6 | 牡2 | 56.0 | 横山武史 | 美 鹿戸雄一 | 488(+14) | 1.34.3 | 1/2 | 15.6 | 6 | 35.7 | ②② | ||
8 | 4 | 8 | 牡2 | 56.0 | C.ルメー | 栗 藤原英昭 | 468(+4) | 1.34.3 | ハナ | 5.1 | 3 | 35.3 | ⑤④ | ||
9 | 6 | 11 | 牡2 | 56.0 | 浜中俊 | 栗 中尾秀正 | 506(-4) | 1.34.4 | 1/2 | 232.4 | 17 | 34.9 | ⑪⑬ | ||
10 | 8 | 17 | 牡2 | 56.0 | T.マーカ | 美 武井亮 | 510(-10) | 1.34.6 | 1 | 3.9 | 2 | 36.2 | ①① | ||
11 | 7 | 13 | 牡2 | 56.0 | 松山弘平 | 栗 村山明 | 468(0) | 1.34.7 | 1/2 | 89.8 | 10 | 35.4 | ⑦⑩ | ||
12 | 5 | 10 | 牡2 | 56.0 | 池添謙一 | 栗 西村真幸 | 464(+4) | 1.34.7 | ハナ | 114.8 | 12 | 35.7 | ⑤④ | ||
13 | 8 | 15 | 牡2 | 56.0 | 幸英明 | 栗 森田直行 | 488(+6) | 1.34.7 | クビ | 52.9 | 8 | 35.6 | ⑦⑧ | ||
14 | 4 | 7 | 牡2 | 56.0 | 坂井瑠星 | 美 伊藤圭三 | 440(-4) | 1.34.8 | クビ | 21.5 | 7 | 35.6 | ⑦⑩ | ||
15 | 8 | 16 | 牡2 | 56.0 | 岩田望来 | 栗 梅田智之 | 458(+6) | 1.35.0 | 1 | 222.8 | 16 | 35.4 | ⑮⑮ | ||
16 | 5 | 9 | 牡2 | 56.0 | 鮫島克駿 | 美 上原博之 | 470(+6) | 1.35.0 | ハナ | 134.8 | 14 | 36.0 | ③④ | ||
17 | 1 | 2 | 牡2 | 56.0 | B.ムルザ | 栗 武英智 | 476(0) | 1.35.1 | 3/4 | 85.9 | 9 | 35.7 | ⑪⑬ |
ラップタイム | 12.5 - 10.9 - 10.7 - 12.0 - 12.3 - 11.9 - 11.2 - 12.3 |
---|---|
前半 | 12.5 - 23.4 - 34.1 - 46.1 - 58.4 |
後半 | 59.7 - 47.7 - 35.4 - 23.5 - 12.3 |
■払戻金
単勝 | 3 | 270円 | 1番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 3 | 130円 | 1番人気 |
1 | 280円 | 4番人気 | |
5 | 320円 | 5番人気 | |
枠連 | 1-2 | 1,190円 | 6番人気 |
馬連 | 1-3 | 1,280円 | 4番人気 |
ワイド | 1-3 | 520円 | 4番人気 |
---|---|---|---|
3-5 | 590円 | 5番人気 | |
1-5 | 1,720円 | 18番人気 | |
馬単 | 3-1 | 1,990円 | 6番人気 |
3連複 | 1-3-5 | 3,540円 | 10番人気 |
3連単 | 3-1-5 | 12,910円 | 32番人気 |
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土曜日の阪神芝のレース結果、近年の朝日杯フューチュリティSの結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間、阪神競馬場では月~火曜日に9ミリの降水を観測。木曜日以降もぐずついた天気となり、土曜日の芝コースは終日稍重(JRA発表)での開催となった。土曜日朝のJRA測定クッション値は8.7。前週日曜日の朝が9.1だったので、軟らかい方向へ推移している。
とくれば、時計が遅くなってもよさそうなものだが、10R・甲東特別(芝1600m・3歳以上2勝クラス)の勝ちタイムは1分33秒7(前年は当日朝のクッション値が9.8、JRAの馬場発表は稍重、決着時計は1分34秒3)。開催の後半戦、かつクッション値を考慮すれば、決して悪くない水準の決着となっている。
土曜日施行の芝競走5鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は3、2、3、1、4番手。字面だけなら前優勢のように思えるが、外回りのレース2鞍ではともに上がり3Fタイム1位を記録した差し・追い込み馬が2着連対圏を確保している。外回り戦であれば、展開ひとつで待機勢もじゅうぶん届く馬場とみていいだろう。
日曜日開催中の予報は晴れベース(17日7時の時点)。土曜日の開催で馬場の内側だけが極端に傷んだ印象はなく、一時的な大雨でもない限りは、前週日曜日と似たような傾向に回帰していくものと思われる。外回りの1600mで行われる朝日杯FSでの狙いの中心は、やはり好位~中団から辛抱強く脚を伸ばすタイプとなりそうだ。
枠順については判断に悩ましいが、内寄りの伸びが著しく落ち込んだわけではなく、明確な外差し傾向も発生していない状況を踏まえると、真ん中より内の枠が優位に働くことも考えられる。ゆえに、1~4枠あたりの馬に対する意識を強めたほうがいいかもしれない。
なお、過去5年の朝日杯FS優勝馬5頭は、前走が中央主要4場(東京、中山、京都、阪神)のレース、かつ前走が単勝2番人気以内、かつ前走の着順が1着、かつ前走の上がり3Fタイム順位が2位以内という点で共通する。高い評価を受けたうえで、相応のパフォーマンスを見せた馬が活躍する傾向が非常に強い。今年も該当する馬は高く評価してしかるべきだ。
また、馬格も重要な要素のひとつ。過去5年の勝ち馬5頭はいずれも、前走の馬体重が450キロ台後半より上だった。こうした近年の傾向からも、一定のスピード、決着時計に対応できるだけの体つきが必要なことがうかがえる。絞り込みの際、気にとめておきたいデータといえよう。
今回の出走メンバーで要点(1~4枠+前走内容)をクリアしているのは、③ジャンタルマンタル、⑧ダノンマッキンリー。よって当欄では、この2頭を軸馬の有力候補として推奨する。
プロ予想MAXが誇る予想神「スガダイ」×JRDBの馬体診断士「金子京介」が朝日杯FSを大展望!トッププロ予想家のハイレベルトークをお届けいたします!
出演:スガダイ(予想神) 金子京介(JRDB) MC:岡田大(ウマニティ編集長)
日曜日に行われる朝日杯FSの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①エコロヴァルツ【A】
栗東坂路併走(13日)。感触を確かめる程度の内容ながら、バネのきいたフォームで登坂。抜け出す際の反応も良い。ラストは顔をやや右に向けながらの走りだったが、脚勢が衰えることはなく、ゴールを迎えても手ごたえには余裕があったので、深刻にとらえる必要はない。合格点の仕上がりだろう。
②ミルテンベルク【C】
栗東CW併走(13日)。コーナリングはさほど悪くなかったのだが、直線に向いてから手前を替えたあとの動きがひと息。ジョッキー騎乗のわりに、促しに対する反応が薄く、なかなかギアが上がらない。折り合い重視の調整とはいえ、物足りなさを感じる内容なのは確か。今回は期待よりも不安のほうが大きい。
③ジャンタルマンタル【A】
栗東坂路単走(13日)。頭の高い走りは前回の中間と同様だが、当時よりも前肢の動きが柔らかく感じる。1週前と比較して、首の使い方が良くなっていることも好印象。ラストの反応と伸びも悪くなかった。着実にステップアップしている様子。いい雰囲気で本番に臨めそうだ。
④サトミノキラリ【C】
美浦W併走(13日)。3頭併せの真ん中から折り合い重視の追い切り。四肢のさばき自体は悪くないのだが、首の位置が高く集中力も途切れがち。それもあってか、鞍上の促しに対する反応も薄い。無理をさせない調整とはいえ、何かしら物足りなさを覚える内容だった。
⑤タガノエルピーダ【B】
栗東坂路併走(13日)。やや後肢が甘く、首の高い走りだが、前肢をしっかり使って登れているし、前週より力強さが増したようにも映る。阪神ジュベナイルF除外が案外良い方向に出たのかもしれない。デキ自体は悪くなく、あとはキャリア差、および牡馬との力関係だけ。
⑥セットアップ【B】
美浦W併走(13日)。力みがちの走りではあるが、体幹はしっかりしており、脚さばきも安定している。反応が少し鈍いような気もするが、そもそもキレ味で勝負するタイプではない。フォーム自体は崩れておらず、許容範囲と考えるべきだろう。及第点の仕上がりと判断したい。
⑦オーサムストローク【B】
美浦W併走(13日)。コロコロ手前を替える遊び癖を見せていたが、それによるロスは少なく意外に器用な馬。パートナーがスピードを上げても、自らハミを取って前に出させない勝負根性も評価できる。状態は悪くないので、あとは実戦で集中力を維持して走り切れるか否か。それが焦点となる。
⑧ダノンマッキンリー【B】
栗東CW単走(14日)。コーナーから行きたがる面を出し、鞍上は制御にひと苦労。直線に向いてからも口向きが安定しない。とはいえ、鞍上が軽く手綱を譲った直後の加速度合いは秀逸。これを見せられると、安易に低評価をつけることはできないように思える。判断に悩ましいが、今回はB判定としておきたい。
⑨クリーンエア【B】
美浦W併走(13日)。1週前に攻め駆けする馬と併せた効果もあってか、当時の鈍さが随分と解消されている。四肢のさばきが素軽くなり、体の使い方も良くなった。ラストで気を抜き、肩ムチを貰った点はいただけないが、それを除けば概ね上手に走れていたように思える。それなりのパフォーマンスを出せる状態とみたい。
⑩バンドシェル【B】
栗東坂路単走(13日)。四肢の可動域はそれほど広くはないが、そもそもピッチ走法寄りの馬。過度に気にする必要はない。リズム良く登坂できているし、脚どりもしっかりしている。ラストの反応と伸びも悪くなく、好感が持てる内容。本質的な距離適性はさておき、2歳馬同士の争いなら穴として一考の余地はある。
⑪タイキヴァンクール【C】
栗東CW併走(13日)。1週前は手前の切り替えが早く、コーナーでの走りがブレ気味。今週は無難にコーナーを回るも、直線での左手前が長続きせず、早々に手前を右に戻してしまった。それを除けば、バランスの良い動きを見せているのだが……。この段階では、可もなく不可もなく、といったところだろうか。
⑫タガノデュード【B】
栗東坂路併走(13日)。やや単調で粗削りな部分が残るものの、道中の行きっぷりと、小気味よい脚さばきをみるに体調面の不安はなさそう。もう少し動きにメリハリが欲しいところだが、生真面目に前へ進もうとする姿は好感が持てる。順調ととらえてもいいのではないか。
⑬ナムラフッカー【B】
栗東坂路単走(13日)。首の位置こそ高めだが、それはいつも同じ。過度に気にする必要はない。この馬とすれば落ち着いて走れているし、無駄な動きが少なく、手前替えもスムーズ。フォームも整っている。厳しく見れば、もう少し迫力が欲しいが、前回よりデキが劣るという印象はない。いい意味での平行線だろう。
⑭ジューンテイク【C】
栗東CW併走(13日)。中1週と間隔が詰まるため、今回の追い切りは流す程度。フォームは整っているが、やや動きが硬く後肢も甘め。軽めの調整だったとはいえ、全体的にこぢんまりとした走りに映るのは気になるところ。調子が上向きとは思えず、前回より相手が強化されるG1で大望まではどうか。
⑮エンヤラヴフェイス【B】
栗東坂路併走(13日)。右手前の強い走りながらも、低い重心を保ち、力感のあるフットワークで登坂。ラストは少し甘くなってしまったものの、鞍上のゲキにこたえるべく、ひたむきに前へ進もうとする姿は好印象。急上昇とはいかなくても、この馬なりに整えてきた印象を持つ。
⑯アスクワンタイム【C】
栗東坂路併走(13日)。僚馬と離れており、ほぼ単走に近い形。直線中盤あたりまでは、ラチ沿いをキビキビと登坂していたが、次第に鞍上の手ごたえが怪しくなり、キレのない動きに。手前変換後に顔の向きが悪くなってしまったのも気になるところ。本番へ向けての課題が残る内容だった。
⑰シュトラウス【A】
美浦坂路併走(13日)。強い前進気勢を見せながらも、踏み込みには力感があり、それでいて四肢のさばきはじつに素軽い。気性的に表裏一体の部分があるのは否めないが、動きの質は高く、フィジカル面の不安はなさそう。実戦で折り合うことを前提に高評価してみたい。
◆アスクワンタイム・梅田師「距離の融通は利くと思います。状態は前走以上だと思う」
◆エコロヴァルツ・牧浦師「まだ粗削りですが、ポテンシャルはあると思います。いい結果を残せれば」
◆エンヤラヴフェイス・森田師「新潟2歳Sでは囲まれて走る気をなくしたみたい。スムーズに運べれば」
◆オーサムストローク・坂井騎手「ポジションを楽に取れるし、どんな競馬場でも安定して走れると思う。理想は内枠」
◆クリーンエア・上原博師「前走は内枠で馬場が悪く、リズムに乗れなかった。良馬場で巻き返したい」
◆サトミノキラリ・鈴木伸師「強敵相手になるが、前走の内容から差はないはず。落ち着きがあり、輸送の不安はない」
◆ジャンタルマンタル・高野師「センスがあって能力も高い。直線に坂のあるコースも問題ないと思います」
◆シュトラウス・武井師「ホープフルSも考えたが、現状はマイルのペースの方がこの馬にとって競馬がしやすい」
◆ジューンテイク・吉田助手「キャリアを積んでいるのは強み。長く脚を使える馬です」
◆セットアップ・鹿戸師「馬の後ろで我慢させる調教をした。以前より少し落ち着いて走れるようになってきた」
◆タイキヴァンクール・中尾師「動ける態勢。だんだん良くなっていくタイプでしょうね」
◆タガノエルピーダ・斉藤崇師「いいフットワークをしています。一生懸命走る馬なので、牡馬相手でも」
◆タガノデュード・宮師「相手は強くなるが、どれくらいやれるか。1600メートルは一番合う」
◆ナムラフッカー・村山師「いい状態。マイルもいいと思う」
◆バンドシェル・三藤助手「マイルをこなせれば守備範囲が広がる。リラックスして走れれば」
◆ミルテンベルク・荻野助手「中間もいい雰囲気。折り合いがつけば、距離も大丈夫です」
阪神に移設された2014年以降(過去9年)の1~3着馬のキャリアを確認すると、1~4戦の範囲で収まっている。まずは、キャリア4戦以内の馬を重視すべきだろう。
(減点対象馬)
⑫タガノデュード ⑭ジューンテイク
2014年以降の所属別成績は、美浦【3.1.3.27】、栗東【6.8.6.93】。連対率と複勝率の面では大きな差がない。ただし、前者の好走(3着以内)は、前走で単勝2番人気以内の高支持を集めていた馬のみ。その点には注意したい。
(減点対象馬)
⑥セットアップ ⑨クリーンエア ⑰シュトラウス
2014年以降の1~3着馬27頭の前走使用距離を検証すると、1400m、1600m、1800m、2000mの4通り。なお、1400m組の複勝圏入りは、前走で単勝3番人気以内の支持を受けていた馬に限定される。押さえておきたい傾向といえよう。
(減点対象馬)
⑩バンドシェル
前走の着順については、距離が1600m超なら7着以内、1600mは4着以内、1600m未満であれば3着以内がマスト。2014年以降、これ以外のステップで臨んだ馬は複勝圏に達していない。
(減点対象馬)
②ミルテンベルク ⑨クリーンエア ⑩バンドシェル ⑯アスクワンタイム
2014年以降の1~3着馬27頭の前走馬体重を確認すると、456~540キロの範囲となっている。540キロ超だった馬や、456キロを下回っていた馬は、評価を控えめにしたほうがよさそうだ。
(減点対象馬)
④サトミノキラリ ⑤タガノエルピーダ ⑦オーサムストローク ⑯アスクワンタイム
2014年以降の3着以内馬27頭は、いずれも前走から中2~9週の間隔で臨んでいた。中1週以内や中10週以上の臨戦馬は、みな複勝圏を逃している。
(減点対象馬)
①エコロヴァルツ ⑥セットアップ ⑭ジューンテイク
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直近5年の結果に共通するのは、U指数5位以内の馬が2頭以上3着以内に入っている点。人気サイドが多く該当しているが、それ以前には指数上位ながら低い評価を受けている馬の激走も散見された。2歳重賞のなかではU指数で攻略しやすい屈指のレースといっていいだろう。今年も当然、馬券の中心に据えるべきは指数上位馬だ。
まず、U指数上位2頭に主力級の評価を与えたい。いずれも2戦2勝の戦績で、まったく底を見せておらず、さらにパフォーマンスを上げてくる可能性もじゅうぶんにあるからだ。1位⑧ダノンマッキンリー(89.6)は初めてのマイル戦となるが、血統的にこなせる下地はあり、ルメール騎手を起用してきた陣営の本気度が感じられる。2位③ジャンタルマンタル(89.2)は新馬戦、デイリー杯2歳Sともに着差以上に強い勝ちっぷりで、大物感を漂わせている。いずれもG1を勝てる力を持っていると考えるべきだろう。
この2頭に続くのが、出世レースの東京スポーツ杯2歳S勝ち馬の4位⑰シュトラウス(88.3)。出遅れたうえに引っかかった2走前のサウジアラビアロイヤルカップ3着を度外視すれば、この馬も無敗に等しい存在として扱える。当然、警戒が必要だ。
そしてもう1頭、人気の盲点になるかもしれない、札幌2歳S勝ち馬の5位⑥セットアップ(86.9)の名前を挙げておく。
のちに東京優駿(日本ダービー)をも制して世代の頂点に輝いた2021年ドウデュースは最たる例といえるかもしれないが、純然たるマイラーが勝ち馬になるとは限らず、むしろ中距離をこなせる下地がある馬のほうが勝ち負けになりやすい。現行コースでは、ディープインパクトが3勝、ハーツクライが2勝、この2頭の種牡馬が複数頭の勝ち馬を出しているため、まずは父が中距離実績を持つかどうかにも注目すべきだろう。
ほか、10番人気以下の2桁人気で激走した4頭に目を向けると、2015年3着シャドウアプローチ(父ジャングルポケット)・11番人気、2016年3着ボンセルヴィーソ(2代母の父トニービン)・12番人気、2019年3着グランレイ(父ルーラーシップ)・14番人気の3頭はトニービンの血脈を持つ点で共通していた。なお、前述したハーツクライも母の父がトニービンであることを気にとめておきたい。
シュトラウスは、父モーリス×母ブルーメンブラット(母の父アドマイヤベガ)。父は4歳時にマイラーとして名を馳せたが、5歳時には中距離路線へシフトして天皇賞(秋)などを制した。一方、母は5歳時にマイルCSでG1制覇を飾った晩成型のマイラー。本馬が気性面で若さをみせていることを考えると、本格化を果たすのは古馬になってからかもしれないが、秘めたる資質に賭ける価値はある。大舞台に強いRoberto系としても注目したい。
ナムラフッカーは、父スワーヴリチャード×母ナムラライラ(母の父ルーラーシップ)。まず、3代母アイリッシュピースと父系祖父ハーツクライが、年子の姉弟かつ同じサンデーサイレンス産駒という意欲的な配合が目を引くところ。また、トニービンの血脈を、父系で1本、母系で2本引いていることも興味深く、一発を狙った血統構成には惹かれるものがある。前走デイリー杯2歳Sでも非凡な末脚を披露しており、穴馬として留意したい存在だ。
ダノンマッキンリーは、父モーリス×母ホームカミングクイーン(母の父Holy Roman Emperor)。半姉に20年モイグレアスタッドSを勝ったShale、従兄に20年英ダービーの勝ち馬Serpentaineと近年も勢いのある一族で、母も12年に英1000ギニーを制するなど世代限定G1に強いことも特徴的。本馬は上記シュトラウスと同じモーリス産駒となるが、同産駒が今開催の阪神芝1600mで「2-1-2-1」と好成績を残していることも追い風だろう。
2歳の牡馬と牝馬が芝1600mを舞台にスピードや切れ味の完成度を競い合う。第45回(1993年)はナリタブライアンが後続に3馬身半差、第49回(1997年)はグラスワンダーが2馬身半差と、その後の活躍を約束するかのような圧勝劇を演じている。第58回(2006年)はドリームジャーニーが豪快な末脚を繰り出して快勝。のちに有馬記念を勝つことになる同馬が、中山競馬場との相性の良さを早くも見せつける格好となった。第67回(2015年)は、新馬戦を勝ったばかりの1勝馬リオンディーズが、断然人気のエアスピネルを差し切って勝利を飾り、このレースに勝てば「JRA平地G1完全制覇」(当時)となるはずだったエアスピネル鞍上・武豊の夢を打ち砕いた。