20日の阪神5R2歳新馬(芝1600メートル、牝馬限定)は、秋山真一郎騎手騎乗の3番人気アスカビレン(栗東・中尾秀正厩舎)がゴール前の競り合いを制してV。タイムは1分38秒5(良)。
好スタートを切ったフィエルテを制して、チェルカトーレがじわっとハナに立ち、スローペースに落とす。2番手にはティーエスクライがつけて、フィエルテは3番手のイン。その直後を人気のレッドメアラスが追走した。4コーナーを回るまで淡々とした超スローの展開。道中5番手にいたアスカビレンが早めに外から進出して好位に取り付き、直線は瞬発力勝負になる。懸命に粘るチェルカトーレをかわしてティーエスクライが先頭をうかがうが、その外にピタリとアスカビレンがマーク。ゴール前は2頭の追い比べになって3番手以下は離れる。最後はアスカビレンがグイッとひと伸びして先着。1/2馬身差で新馬勝ちを決めた。2着は2番人気のティーエスクライ。2馬身1/2離れた3着には4番人気のチェルカトーレが粘り込んでいる。レッドメアラスは4着に終わった。
アスカビレンは、父ブラックタイド、母スウェプトレジーナ、母の父スウェプトオーヴァーボードという血統。近親には愛オークス馬ムーンストーンがいる。オーナーの神田紘爾氏は、歌手の小椋桂さん。
秋山騎手は「返し馬の雰囲気が良かったので、これなら動けるなと思っていたんです。ペースが遅かったけど、この馬のリズムを崩さないように心掛けました。少しカリカリしているところがあるので、使ったことでテンションが上がらなければいいですね」とにこやかにレースを振り返っていた。
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