第218話 「シンザン記念」
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
毎年「金杯」でスタートしてましたが今年は「シンザン記念」で行こうと思います。
08年 34.1-24.3-37.0 =1.35.4 ▼3△ 4△5 平坦戦
09年 35.1-24.3-35.9 =1.35.3 △4▼11△3 瞬発戦
10年 35.1-24.3-34.9 =1.34.3 ±0▼ 7±0 瞬発戦
11年 35.1-24.1-35.2 =1.34.0 ▼4△ 8±0 平坦戦
12年 35.0-23.8-35.5 =1.34.3 △3▼ 2△2 平坦戦
昔は「
シンザン記念組はクラシックには無縁」みたいなことが言われていました。
シンザン記念のレース質というよりもこの時期にレースに出走させることがマイナスだったのでしょう。
現在ではおそらく色んなことが進歩していて最近では
ダイワスカーレット、
オルフェーヴル、
マルセリーナ、
ジェンティルドンナとGⅠ馬を多く輩出しているレースとなっています。
正月は金杯だけじゃないよ、ってことです。
さて、近年の
シンザン記念のラップを見てみると08年だけテン速く上がりが掛かって前傾度が高くなっていますが09年以降は前後半あまり差のないレースになっています。
中盤であまり脚を溜める展開にならないので瞬発力はあまり重要ではないということです。
実際上がり最速馬の成績は1-1-0-5とイマイチで勝ったのは08年の前傾で追い込み天国だった
ドリームシグナルのみ。2着は後の3冠馬
オルフェーヴルです。
残りの5頭は掲示板にのるかどうかという着順ばかりです。
つまり、上がりだけの競馬では勝ち負けするには困難で前崩れの展開待ちか爆発的な末脚の持ち主でないと厳しいということです。
「テン良し、中良し、終い良し」的なタイプの馬が好走しやすいレースでしょう。
テン良し、ということで先行力はあった方がベターです。
前走1800m以上だった短縮組の成績が0-1-0-12と不振傾向になのはテンで流れに乗れないことが要因の一つだと思います。
前走の脚質別成績は以下の様になっているのですが
逃げ 1-0-1- 4 勝率16.7% 連対率16.7% 複勝率33.3%
先行 2-2-1-17 勝率 9.1% 連対率18.2% 複勝率22.7%
中団 2-0-3-23 勝率 7.1% 連対率 7.1% 複勝率17.9%
後方 0-3-0-13 勝率 0.0% 連対率18.8% 複勝率18.8%
と前だけでなく中団~後方にいた馬も多く馬券になっています。
ところが詳細に見ると面白い傾向があって、後ろの馬で連対した5頭は全て前走がOP以上のクラス(4頭は重賞)でした。
3着だった馬は1頭がOPクラス、2頭が新馬or500万となっていました。
中団よりも後方の位置取りだった馬は前走重賞クラスに出走なら勝ち負けは可能だが500万よりも下のクラスでは3着まで、というのがボーダーラインになりそうです。
逆に前走逃げ先行だった馬を見ると馬券になった7頭のうち6頭は500万よりも下のクラスで1頭のみOPクラスでした。
ならば前走重賞で逃げ先行だった馬が鉄板では?と思えるのですが実際はそうはなっていません。
重賞といってもそのほとんどは
朝日杯FSになるのですがそこで逃げ先行だった馬は
シンザン記念では馬券になっていないのです。
要因は色々考えられます。
レース質が違うとか馬の調子とか…
最も可能性があるのは「枠順」かなと思われます。
1~4枠 5-5-3-24 勝率13.5% 連対率27.0% 複勝率35.1%
5~8枠 0-0-2-38 勝率 0.0% 連対率 0.0% 複勝率 5.0%
このレースは圧倒的に内枠有利の傾向になっています。
中盤であまり緩みがないレース傾向なので隊列が縮まる区間があまりありません。
一貫した流れのレースで京都の外回りコースとなれば外を通る馬は若駒達ではかなり厳しいのだと思われます。
これに開幕週というファクターを加えれば枠の内外でこれだけの差になってしまうということです。
キャリア一戦なので若干の不安がありますが「テン良し、中良し、終い良し」というレース振りだったのが
アグネスキズナ。
この世代が
アグネスタキオンのラストクロップ。
最後に一花咲かせるぞ!
「本命ドリパスの3連単1点予想(木曜時点)」
アグネスキズナ→カオスモス→アットウィル
とにかく枠順は重要かも…。
(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は
岡村信将プロのマイページをご覧下さい。
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ナイス!(
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