最新競馬コラム

『競馬』という名の推理小説 ~第140話オールカマー(謎解き編)~

 495

『競馬』という名の推理小説 ~第140話オールカマー(謎解き編)~ | コラム | ウマニティ

第140話 「オールカマー

レース的には神戸新聞杯の方が面白そうなのですが基本的な考え方は昨年のコラムで書いた通りなので今回はオールカマーにします。
昨年の神戸新聞杯のコラムはこちらです。

06年 36.7-59.6-35.8 =2.12.1 △2▼4△8 平坦戦
07年 36.5-60.7-35.3 =2.12.5 ▼5△1△12 瞬発戦
08年 37.1-60.1-34.8 =2.12.0 ▼2△6±0 平坦戦
09年 36.4-60.9-34.1 =2.11.4 ▼7▼1△4 瞬発戦
10年 35.7-60.4-35.3 =2.11.4 ▼5±0△2 瞬発戦

オールカマーが行われるのは中山芝22コースで先週のセントライト記念と同じです。
なのでコース的な考えは先週書いたのをそのまま使えるはずです。
ではセントライト記念とオールカマーはどう異なるのか?

セントライト記念 平均ラップ】
35.26-61.16-36.10 =2.12.52

オールカマー 平均ラップ】
36.48-60.34-35.06 =2.11.88

06年~10年の平均ラップはこうなっています。
グラフにして比較します。
→添付画像参照

(横軸の数値は前半(3F)-中盤(5F)-後半(3F)を1F平均にしたものです)
同じ舞台のレースでもオールカマーセントライト記念では展開が全く異なります。
セントライト記念はテンが速く中盤が緩んで上がりが遅いという傾向。
オールカマーはテン緩く次第にペースUPして上がりが速いという傾向。

3歳限定戦と古馬戦というのはもちろん違いますがどちらかといえばレースの使い方、レースの持つ意味がこの違いに表れるのだと思います。
オールカマーはトライアルではなくあくまで叩き台で使ってくる馬がほとんど。
秋の古馬3冠レースを目指しての準備運動みたいなものです。
ここから本気度100%で仕上げてくる陣営(特に有力馬)はあまりいないでしょう。
そうなると前半からガンガン飛ばして馬が消耗するようなレースはしません。
ゆったり出て最後はロングスパート戦となります。
過去3年はラスト1Fが11秒台でラスト2F目→1F目の減速も大きくはないです。
これは余力残してということでしょう。

一方のセントライト記念は秋何戦使うかは分からないがとにかく菊花賞へ向けてのレースで馬の仕上げ度はこちらの方が上でしょう。
それに加えてトライアルなので上位3頭に菊花賞への優先出走権が与えられます。
着順へのこだわりはオールカマーに比べてシビアなはず。
故に自然とテンから速くなるのでしょう。

ではこのペースの違いで何が違うのか?
オールカマーは後半4~5Fのロングスパート戦になるので勝負はこの区間なのは間違いありません。
4コーナーで前から3番手以内というのがこのレースの勝ちポジション。
前半の位置取りはあまり重要ではなく4コーナーの位置取りが重要となります。
先行馬が有利なのですが差し馬でも3~4コーナーで押し上げることが出来る機動力があれば何の問題もありません。
・ロングスパート戦に対応出来る持続脚
・コーナー区間で押し上げれる機動力
この2点が鍵となるでしょう。
セントライト記念でも求められる要素は基本的には同じですがオールカマーの方がよりこの適性が求められます。
オールカマーの方が適性重視、セントライト記念は適性イマイチも能力で好戦可能)

ちなみに2着3着はもう少し後ろの位置でもOK。
というより2着3着は差し馬の方が有利という傾向になっています。
前から4頭ぐらいの勝負となって勝ち馬以外の2~3頭はそこで力尽き後退する。
そこにその直後に付けていた差し馬達が力尽きた前の馬を交わして2着とか3着にというのがパターンとなっています。

今年のメンバーでは単勝1倍台でしょうがアーネストリーが適性も能力も断然。
7割ぐらいに仕上がっていれば問題ないのではないでしょうか。
登録馬が11頭と少頭数なので今年は2着も先行馬で狙ってみたい。

「本命ドリパスの3連単1点予想(水曜時点)」
アーネストリーシャドウゲイトコロンバスサークル
ホワイトマズルの粘り脚で。


(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は岡村信将プロのマイページをご覧下さい。

このコラムへのコメント

コメントはありません。

関連競馬コラム

新着競馬コラム

人気競馬コラム

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

4月28日()
天皇賞(春) G1
4月27日()
青葉賞 G2
ユニコーンS G3

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

4月21日()
マイラーズC G2
フローラS G2
4月20日()
福島牝馬S G3

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ドウデュース 牡5
102,726万円
2 スターズオンアース 牝5
84,098万円
3 リバティアイランド 牝4
74,444万円
4 ディープボンド 牡7
67,569万円
5 ジャスティンパレス 牡5
65,388万円
6 シャフリヤール 牡6
59,685万円
7 タスティエーラ 牡4
57,005万円
8 セリフォス 牡5
49,313万円
9 ジャックドール 牡6
49,004万円
10 ソールオリエンス 牡4
48,668万円
» もっと見る

3歳
1 ジャスティンミラノ 牡3
27,482万円
2 ステレンボッシュ 牝3
21,547万円
3 ジャンタルマンタル 牡3
18,666万円
4 アスコリピチェーノ 牝3
16,854万円
5 コスモキュランダ 牡3
15,392万円
6 シンエンペラー 牡3
11,128万円
7 コラソンビート 牝3
9,942万円
8 エトヴプレ 牝3
9,644万円
9 スウィープフィート 牝3
9,386万円
10 レガレイラ 牝3
8,278万円
» もっと見る