鮫島駿騎乗で9番人気の
メイショウミモザが重賞初挑戦で初制覇。
ヴィクトリアマイル(5月15日、東京、GⅠ、芝1600㍍)の優先出走権を獲得した。福永騎乗で1番人気の
アンドヴァラナウトが2着に入り、池添兼、
池添学調教師親子はJRA重賞で初のワンツー。昨年の
秋華賞馬
アカイトリノムスメは馬場入場時に右後肢跛行を発症。直前まで1番人気だったが、競走除外となった。
◇
雲ひとつない快晴の仁川のターフを豪快に突き抜けた。重賞初挑戦の伏兵
メイショウミモザが差し切り、タイトル奪取。見事なエスコートに鮫島駿騎手の笑顔がはじけた。
「いい結果を出せてよかったです。4コーナーから直線にかけて少し狭くなるところがありましたが、勝負根性をみせてくれました」
抜群のスタートもスッと控えて、中団のインで脚をためた。直線入り口からグングンと加速し、ラスト100㍍付近で先頭へ。最後は2着
アンドヴァラナウトに半馬身差をつけた。
近走は1200㍍を使われていたが、2019年10月以来のマイル戦で快勝。池添兼調教師は「血統的には長いところが合っているんだけど、テンションが高くてね。マイルもこなせたらと思って使ったけど、よかったです」と笑みを浮かべる。芝2400㍍の重賞を2勝した母
メイショウベルーガは昨年、この世を去った。母も管理したトレーナーは「
ベルーガのいい後継者になってくれそうです」とゆかりの血統馬に期待を寄せた。
次走は未定だが、父も
ハーツクライで晩成型の血統。ミモザの快進撃はこれからだ。(山口大輝)