第48回
シンザン記念(12日、京都11R、GIII、3歳オープン国際(特指)、別定、芝・外1600メートル、1着本賞金3700万円 =出走13頭)
浜中俊騎乗の1番人気
ミッキーアイルが逃げ切り、3連勝で重賞初制覇を飾った。タイム1分33秒8(良)。今後は、距離適性が考慮されてクラシック路線には進まず、
NHKマイルC(5月11日、東京、GI、芝1600メートル)を目標にする。2番人気
ウインフルブルームが半馬身差の2着。さらに3馬身半差の3着には5番人気
タガノグランパが入った。
スピードの違いを存分に見せつけた。昨年、芝1600メートルの2歳日本レコード(1分32秒3)をマークしていた
ミッキーアイルが、堂々の逃げ切りで重賞初V。勝ち時計1分33秒8は、従来の記録を0秒2上回るレースレコードだ。
「今までで一番上手に(ゲートを)出てくれた。楽に主導権を取れて、その時点でいいなと思った。2着馬(
ウインフルブルーム)が迫ってきていたけれど、よくしのいでくれました」
昨年の
エーシントップに次いで史上3人目の
シンザン記念連覇を決めた浜中騎手が、満面に笑みを浮かべた。
抜群のスタートを決めてハナへ。マイペースで逃げて、最後はウインに半馬身差まで詰め寄られたが、上がり3ハロン34秒1と脚いろは衰えることはなかった。
音無調教師は「初めて中3週で使ったので、返し馬でテンションが上がった。坂がないのに、最後に詰め寄られたのも気になった」と課題を挙げたが、「結果が出てよかった」とホッ。「マイルCに向けて頑張ってほしい」と語り、クラシック路線ではなく、
NHKマイルCを大目標に定めた。次走は
ニュージーランドT(4月12日、中山、GII、芝1600メートル)などが有力だ。
過去10年で
オルフェーヴル(11年2着)、
ジェンティルドンナ(12年優勝)など、出走馬から計7頭のGIウイナーが誕生した出世レースを制した
ミッキーアイルが、3歳マイル路線を引っ張っていく。(渡部陽之助)
ミッキーアイル 父
ディープインパクト、母スターアイル、母の父ロックオブジブラルタル。鹿毛の牡3歳。栗東・
音無秀孝厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は野田みづき氏。戦績4戦3勝。獲得賞金は5511万9000円。重賞初勝利。
シンザン記念は、
音無秀孝調教師が2011年
レッドデイヴィスに次いで2勝目、
浜中俊騎手が11年
レッドデイヴィス、13年
エーシントップに次いで3勝目。