京都コース2024年9月1日
京都芝1600m(内回り)のコースデータと予想ポイントを解説
 0   0   40
シェアする  x facebook LINEで送る
執筆者:【中央競馬】コース分析チーム
コース毎の特徴や人気・脚質・枠順の傾向、同条件が得意な種牡馬・騎手・調教師など、JRA全競馬場のデータを分析しています。
集計期間2019-01-01~2023-12-31

京都芝1600mの予想ポイント

人気

・1番人気馬が取りこぼし、2番人気馬が活躍する傾向が強い

脚質

・逃げ馬よりも直後でマークする先行馬が有利

枠順

・外枠がやや不利

注目種牡馬ディープインパクト エピファネイア ダイワメジャー
注目騎手松山弘平 福永祐一 川田将雅
注目調教師杉山晴紀 渡辺薫彦 矢作芳人
レコード1分32秒2(チュウワノキセキ

コースの特徴

京都の1600m戦には外回りコースと内回りコースがあるが、内回りコースは主に2~3歳馬による新馬戦や未勝利戦、1勝クラスのレースで使用される。内回りコースも外回りと同様に、2コーナー奥のポケット地点からスタートし、3コーナーまではほぼ一直線で約700mある。外回りコースと同様、内回りコースも3コーナーは坂になっているが、高低差は外回りコースが4.3mなのに対し、内回りコースは3.1mとそれほど大きくない。その坂を下り、4コーナーから最後の直線は平坦で坂がないのも外回りコースと同じだが、4コーナーからゴールまでの距離はAコース使用時が328.4mで、いわゆる主要4場では中山に次いで短い。展開よりも絶対的なスピードが重視されるコースと言えそうだ。


京都芝1600m

人気

JRAの芝コース全体と比較すると、このコースにおける1番人気馬の勝率、連対率、複勝率はいずれも低い。特に勝率はJRA全体と大きな開きがある。その分、2番人気はいずれの数値もJRA全体を上回っているのも特徴的だ。新馬戦などで断然の1番人気馬が取りこぼすケースが比較的多いコースと言えるかもしれない。一方で11番人気以下の馬は数値が極端に下がる傾向があり、穴党ファンも10番人気までの馬で馬券を組み立てるべきだと考えられる。


◆人気別成績
人気着別度数勝率連対率複勝率単勝
回収率
複勝
回収率
1番人気20-19-12-3124.4%47.6%62.2%60.7%80.9%
2番人気19-26-9-2823.2%54.9%65.9%85.1%93.4%
3番人気14-8-9-5117.1%26.8%37.8%110.5%69.9%
4番人気10-6-15-5112.2%19.5%37.8%97.8%83.5%
5番人気8-8-9-579.8%19.5%30.5%128.8%86.3%
6~9番人気10-13-20-2763.1%7.2%13.5%81.1%61.3%
10番人気以下1-2-9-3820.3%0.8%3.0%13.1%44.1%

◆単勝オッズ別成績
単勝オッズ着別度数勝率連対率複勝率単勝
回収率
複勝
回収率
1.9倍以下7-8-4-726.9%57.7%73.1%47.3%80.4%
2.0~2.9倍12-4-7-1432.4%43.2%62.2%80.8%75.9%
3.0~4.9倍23-33-12-3821.7%52.8%64.2%85.4%96.2%
5.0~7.9倍15-11-12-7113.8%23.9%34.9%91.1%66.9%
8.0~14.9倍16-13-20-8911.6%21.0%35.5%133.1%94.6%
15.0~19.9倍2-5-9-542.9%10.0%22.9%51.9%87.0%
20.0~49.9倍5-6-11-1892.4%5.2%10.4%69.8%60.1%
50.0倍以上2-2-8-4140.5%0.9%2.8%25.1%39.1%

◆配当
馬券種最高配当最低配当平均配当
単勝5,540円150円861円
複勝3,400円100円289円
枠連11,580円180円1,702円
馬連65,710円180円3,220円
ワイド14,440円120円1,358円
馬単151,030円390円6,665円
3連複246,480円330円12,437円
3連単1,155,700円1,670円68,141円

脚質

小回りで最後の直線が短いコースだが、逃げ馬の数値は勝率、連対率、複勝率のいずれもJRA全体を下回っているのは意外な傾向と言えるかもしれない。その分、先行馬の数値がJRA全体を上回っている点は注目しておきたい。逃げ馬を直後でマークする馬が有利になりやすいコースということになりそうだ。わずかではあるが、差し馬の勝率や、追い込み馬の全ての数値もJRA全体を上回っている点も、馬券検討をする際は覚えておきたい。


◆脚質別成績
脚質着別度数勝率連対率複勝率単勝
回収率
複勝
回収率
逃げ7-11-7-578.5%22.0%30.5%94.4%88.7%
先行40-40-30-19513.1%26.2%36.1%106.3%78.4%
差し26-22-31-3046.8%12.5%20.6%69.1%64.3%
追込9-9-15-3202.5%5.1%9.3%11.4%42.7%

枠順

JRA全体よりバラツキが大きいが、サンプル数が少なく、原因を特定するのは難しい。但し、馬番別に見ると17番、18番の成績が悪い。また少頭数の場合でも大外枠を引いた馬の成績は一息で、頭数に関係なく外枠が不利であることは間違いなさそうだ。一方で最内枠を引いた馬の成績も特に目立つものではなく、複勝率は大外枠のほうが高く、有利な材料とは言い難い。偶数番、奇数番の違いも特に気にするものではない。


◆枠順別成績
枠順着別度数勝率連対率複勝率単勝
回収率
複勝
回収率
1枠5-7-8-944.4%10.5%17.5%18.9%48.7%
2枠8-13-4-966.6%17.4%20.7%48.8%51.5%
3枠15-3-10-9612.1%14.5%22.6%92.7%43.6%
4枠6-14-12-1034.4%14.8%23.7%30.4%86.5%
5枠11-7-11-1147.7%12.6%20.3%47.8%58.6%
6枠13-11-6-1198.7%16.1%20.1%89.1%52.0%
7枠17-7-15-12710.2%14.5%23.5%99.3%91.3%
8枠7-20-17-1274.1%15.8%25.7%60.5%62.9%

注目種牡馬

ディープインパクト亡き今、このコースにおける新たな主役候補となるのはエピファネイアではないだろうか。このエピファネイアの他、ダイワメジャーもJRA全体より順位を上げ、一方でロードカナロアは順位を下げている。サンプル数は多くないが、モーリスキンシャサノキセキの勝率が高い点も特徴的だ。このコースは新馬戦で使用される機会が多いだけに、血統でレースを予想する人でなくても知っておくべきデータと言える。


◆同コース種牡馬別成績
種牡馬着別度数勝率連対率複勝率単勝
回収率
複勝
回収率
1ディープインパクト8-7-3-2120.5%38.5%46.2%97.9%76.9%
2エピファネイア6-8-10-379.8%23.0%39.3%56.2%103.0%
3ダイワメジャー6-2-2-2417.6%23.5%29.4%172.1%73.5%
4ロードカナロア5-9-5-527.0%19.7%26.8%45.9%58.3%
5キングカメハメハ5-1-1-1919.2%23.1%26.9%148.5%53.8%
6ルーラーシップ3-6-1-386.3%18.8%20.8%69.6%45.4%
7オルフェーヴル3-4-1-327.5%17.5%20.0%53.3%36.5%
8キズナ3-3-5-405.9%11.8%21.6%89.4%57.5%
9モーリス3-2-3-1314.3%23.8%38.1%107.1%98.1%
10キンシャサノキセキ3-1-0-1714.3%19.0%19.0%111.9%49.0%

注目騎手

引退した福永祐一騎手(現調教師)が強かったコース。この数字をどの騎手が引き継ぐのかがポイントで、基本的には松山弘平騎手、川田将雅騎手、藤岡康太騎手となりそうだが、西村淳也騎手の勝率、連対率、複勝率全ての高さにも注目しておきたい。武豊騎手も連対率と複勝率は高く、馬連や3連複の軸馬として、同騎手の騎乗馬を押さえるのはこのコースでの馬券戦術として有効だと言えるだろう。京都での騎乗機会が少ないC.ルメール騎手もこのコースでの勝率、連対率、複勝率が高く、軽視はできない。


◆同コース騎手別成績
騎手着別度数勝率連対率複勝率単勝
回収率
複勝
回収率
1松山弘平8-2-0-4016.0%20.0%20.0%111.4%36.8%
2福永祐一7-2-3-1130.4%39.1%52.2%244.3%120.9%
3川田将雅5-8-6-1415.2%39.4%57.6%70.0%78.2%
4藤岡康太5-3-4-2712.8%20.5%30.8%95.4%151.5%
5西村淳也4-2-5-623.5%35.3%64.7%111.8%158.2%
6北村友一4-1-6-2610.8%13.5%29.7%66.8%62.4%
7武豊3-7-5-1310.7%35.7%53.6%58.9%92.9%
8幸英明3-4-5-415.7%13.2%22.6%87.0%96.8%
9池添謙一3-4-3-287.9%18.4%26.3%40.0%87.6%
10藤岡佑介3-3-2-239.7%19.4%25.8%79.4%61.6%

注目調教師

杉山晴紀調教師がトップで、JRAの芝コース全体の数値よりもこのコースが上回っており、同コースは明らかに得意コースと言っていいだろう。同様のことは昆貢調教師や渡辺薫彦調教師、佐々木晶三調教師にも当てはまり、この4人はこのコースだからこそ登場する顔ぶれともいえ、このコースでの馬券を買う際には覚えておいた方が良さそうだ。JRAの芝コース全体でも上位に名前がある矢作芳人調教師も、このコースでより数値が上がるので注意が必要だ。


◆同コース調教師別成績
調教師着別度数勝率連対率複勝率単勝
回収率
複勝
回収率
1杉山晴紀5-2-0-1325.0%35.0%35.0%173.5%56.5%
2渡辺薫彦3-2-1-1713.0%21.7%26.1%166.1%78.7%
3矢作芳人3-2-1-1315.8%26.3%31.6%84.2%63.2%
4昆貢3-2-1-1117.6%29.4%35.3%80.6%68.2%
5佐々木晶三3-2-1-723.1%38.5%46.2%178.5%94.6%
6吉村圭司3-1-1-1515.0%20.0%25.0%49.0%41.5%
7池添学3-0-3-527.3%27.3%54.5%200.9%150.9%
8武幸四郎2-2-1-1112.5%25.0%31.3%140.6%73.1%
9河内洋2-2-1-1013.3%26.7%33.3%374.7%133.3%
10友道康夫2-1-4-1011.8%17.6%41.2%54.1%66.5%

この記事はいかがでしたか?
ナイス (0)
 ナイス!(0

この記事へのコメント

コメント投稿

コメントの投稿は会員登録(無料)が必要です。
コメントはありません。
前の記事
後の記事



関連トピックもっと見る