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第54回小倉記念(5日、小倉11R、GIII、3歳上オープン国際(特指)、ハンデ、芝2000メートル、1着本賞金4100万円 =出走12頭)サマー2000シリーズ第3戦は、武豊騎乗で1番人気のトリオンフが1分56秒9(良)のコースレコードで快勝した。2着は2番人気のサトノクロニクル、3着は5番人気のマウントゴールド。俳優の竹内涼真(25)がプレゼンターを務めた効果もあり、同競馬場の入場者記録を21年ぶりに更新する大フィーバーとなった。
柵の外でも中でもレコード祭りだ。21年ぶりに記録を更新する歴史的な大入りとなったスタンドの前を、トリオンフが3馬身ぶっちぎりで駆け抜けた。重賞2勝目は、5年ぶりにコースレコードを更新する圧勝。初コンビを組んだ武豊騎手も、笑顔が絶えなかった。
「いいチャンスをもらいましたし、(このレースを)モノにしたいと思っていました。(前々で)早めのレースをしても、押し切れるかなと思いましたね」
スタートを決め、2番手を確保。リズムを守って運び、手応え十分に直線の攻防を迎えた。ゴーサインが飛ぶと、他馬との差は広がる一方。誰にも追いつかせない、危なげのない勝利だった。
「デキがすごく良かったし、コースも合うからね」と須貝調教師。積極策は鞍上との一致した意見で「ユタカちゃんも(調教に乗って)馬の雰囲気を分かっていてくれた。馬の本質を引き出してくれた」と華麗なエスコートに頭を下げた。当地で3勝目。とにかく暑い時期が合う。さらに「休ませたことで休養前とは状態が違った」(調整役の橋本助手)ことも大きな勝因だ。
2005年メイショウカイドウを最後に1番人気馬は連敗していたが、12でストップ。トリオンフは2月のGIII小倉大賞典に続くタイトル制覇で、同一年度の両重賞連勝はメイショウカイドウなどに続く史上4頭目の快挙となった。
次走は未定だが「もっと大きいところを狙える。秋が楽しみ」とジョッキーは明るい未来を約束。今秋の大舞台を、完全に視界にとらえた。(宇恵英志)
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トリオンフ 父タートルボウル、母メジロトンキニーズ、母の父ダンスインザダーク。黒鹿毛のセン4歳。栗東・須貝尚介厩舎所属。北海道洞爺湖町・レイクヴィラファームの生産馬。馬主は(株)KTレーシング。戦績16戦6勝。獲得賞金1億6850万4000円。重賞は2018年GIII小倉大賞典に続く2勝目。小倉記念は、須貝尚介調教師は初勝利、武豊騎手は04、05年メイショウカイドウ、13年メイショウナルトに続く4勝目。馬名は「凱旋(仏語)」。
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