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【東西現場記者走る】勝てないワケない、カデナのデキ

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【東西現場記者走る】勝てないワケない、カデナのデキ

 東西サンスポの精鋭記者が、1週間の密着取材でGIの勝ち馬を探る。皐月賞は大阪サンスポの山口大輝記者(25)が担当。追い切りが行われた3日目は、弥生賞を勝ったカデナ陣営を直撃した。前走のトライアルは、良化途上での快勝。本番へ向け、視界は良好のようだ。

 追い切りで最も注目していたのは、休み明けの弥生賞を快勝したカデナだ。1度使っての上積みがどれだけあるかが非常に気になった。

 午前7時過ぎ。整地が終わった坂路に、福永騎手を背に登場。鞍上はこれで3週連続で追い切りに騎乗と、コンタクトをしっかりと取っている。人馬の息がぴったりと合ったリズムのいい走りで、馬なりで4ハロン55秒3-13秒0をマーク。ウッドチップを入れ替え、全体的に時計がかかっていた馬場状況を考えれば動き、時計ともに上々といえるだろう。

 「いい最終追い切りができました。上積みはあると思います。このチームで大きいタイトルを取りたいと思っています」

 皐月賞初制覇を目指す福永騎手から自信が漂う。記者会見が終了後、その鞍上を直撃。弥生賞の前から中間の調教に乗っていることに「どんどん人間を頼るようになるし、馬に安心感が出てくる」と築き上げてきた信頼関係を強調する。

 この日は進化も感じ取ったようだ。「普段から荒れた坂路を走っているから、自分でバランスを取れるようになるし、体幹も鍛えられる。きょうもスイスイと走っていた」。悪化した馬場にも対応できるようになった現状は、心強い限りだ。

 中竹調教師は「言い方はよくないが、前走は調教の一環として通過したという感じだった」と前走を振り返る。その状況で、上がり3ハロン最速(34秒6)の末脚でVだ。そして「デキは今までで一番いいよ。ぶよぶよという感じだった体が引き締まった。筋肉と皮膚がひっついてきた感じ。上腕が発達して、バランスも整ってきた」。トレーナーは急上昇を強調する。

 メンバー中で唯一の重賞2勝馬で、末脚の切れ味は世代トップクラス。加えて、気になっていた前走からの体調面の上積みは確実のようだ。マークを外してはいけない1頭だろう。

皐月賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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