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年の瀬の大一番「第58回有馬記念」(22日、中山、GI、芝2500メートル)がいよいよあと3日に迫った。オルフェーヴル断然ムードのなか、大どんでん返しを企んでいるのが、中山の鬼ヴェルデグリーンに騎乗する田辺裕信騎手(29)=美浦・小西厩舎=だ。そうそうたる国内外の名手が立ち並ぶなかで、あの横山典弘騎手も認める“奇才”が「“何か”はする」と大胆予告。一発ムードが漂っている。(聞き手・石沢鉄平)
--2度目の有馬記念の相棒は、今年1月から手綱を取ってきたヴェルデグリーンだ
田辺裕信騎手「前任の津村からは、『チョコチョコとした硬い歩様なので乗っていて気持ち悪い』って聞いていたんだ(笑)。でも、レースに行くとそんなことは感じない」
--タッグを組んでから【4・0・0・2】。条件戦を3連勝したあと1戦を挟み、GII産経賞オールカマーを制した
「当初に比べるとビックリするくらい、折り合いに不安がなくなった。人間と一緒で馬同士もプレッシャーがあるはずなんだけど、この馬はクラスが上がってもそういうのがない。大物なのか、バカなのか(笑)」
--初GI挑戦だった前走の天皇賞・秋は穴人気になったが、8着まで
「ホントはもっとついていけばよかったんだろうけど、オーバーペースになると思って自分のリズムを守った。東京でああいう縦長の流れになっちゃうと厳しい」
--一方、中山コースは“鬼”といえる【4・1・0・2】
「オールカマーはあまりに進んでいかなかったので、1コーナーに入るとき、大野(イケドラゴンに騎乗)としゃべっていたくらい。で、3角で気合をつけたら“どうした?”と思うくらいのすごい反応をみせた。人馬ともにセコいから中山はいい。でも、縦長でヨーイドンの競馬はダメ」
--今回は逃げ馬不在でスローは確実
「そう? オルフェーヴルが掛かって、もしかしたらゴールドシップが逃げるかもしれない。ドスローになることはあまり考えていない」
--それなりに流れて団子状態をまくれれば
「オールカマーの3、4角の手応えだったら楽しみはある。中山だと変な馬(笑)でも飛んでこられる。2200メートルで勝っているし、300メートル程度の延長なら脚は使える」
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