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第70回オークス(24日、東京GI、芝2400メートル)最後の最後にGI馬の底力を発揮した。第70代の「樫の女王」の栄冠は、桜花賞馬ブエナビスタの頭上に輝いた。
残り200メートル付近で先頭を行くレッドディザイアは4、5馬身も前。そこから持ち前の瞬発力で猛然と追い上げ、鼻差かわしたところが史上11頭目の牝馬クラシック2冠達成のゴールだった。
オークス初優勝の安藤勝騎手は「直線で内へ行くか、外へ行くか迷った。その分、仕掛けが遅れた。ミスしたと思ったけど…」とまずはほっとした表情。そして「きょうは内が伸びる馬場。それを外から差したんだから本当に強いね」と、パートナーの能力、勝負根性に脱帽した。
オークス3勝目、ベガに続く2度目の「桜・樫」の2冠制覇を飾った松田博調教師は「小さい馬だが瞬発力はすごい。ダービーを使っていてもいい勝負ができたんじゃないかな」と愛馬の強さを再確認した様子だった。
3歳牝馬の頂点を極めたことで、今秋にはフランス凱旋門賞に挑戦するプランも浮上した。昨年は軽量54・5キロの3歳牝馬ザルカヴァが優勝した世界最高峰レース。「オーナーが決めることだから。ただ、斤量は魅力」と同調教師。世界に向けて大きな夢が膨らむ勝ちっぷりだった。
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