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京王杯SCを快勝したストロングリターンが美浦Wコースで力強い動きを披露。石橋脩騎手(27)=美・柴田人=は「反応はよかった。こういう馬でGIに乗れることはなかなかない。いい結果を出せれば」と初のGI制覇に意欲満々だ。香港馬ビューティーフラッシュは、東京競馬場の芝コースでゲートから好ダッシュ。11着に敗れた昨年の雪辱に向けて、態勢は万全だ。安田記念は3日に枠順確定、4日に前日発売が行われる。
出走予定馬
前走の京王杯SCで重賞初Vを決めたストロングリターンが、勢いに乗ってGI初参戦。デキの良さを誇示する動きで、3連勝でのマイル王襲名へ万全の態勢を整えた。
「ある程度、強めの負荷をかけました。反応もよかったですよ」
手綱を取った石橋脩騎手が笑顔で好感触を伝えた。Wコースでの追い切りは、馬場入り前に少しゴネたものの、道中はスムーズに折り合い、少しずつスピードを上げていく。直線に向くとサッと手前を替え、鞍上の仕掛けにこたえて力強く駆け抜けた。4ハロン51秒2-37秒3-12秒6。張りのある馬体とパワフルな走りが、本格化を物語る。
橋本調教助手も「休ませたことで硬さが取れ、馬も苦しいところがなくなったのでしょう。折り合いに苦労しなくなりました」と話す。昨年のエプソムC6着後、陣営は立て直しを選択。左後肢の裂蹄で復帰は今年2月まで延びたが、復帰後は2、1、1着と徹底した休養が奏功した形だ。堀厩舎は昨年から先週まででGI3勝(10、11年高松宮記念キンシャサノキセキ、10年天皇賞・春ジャガーメイル)を含む重賞9勝。これは東西で単独トップで、このGIももちろん奪う構えだ。
石橋脩は、骨折した内田博騎手の代打で京王杯SCを快勝。デビュー9年目で初のGII勝ちを飾り、GIへの挑戦権もつかみ取った。だからこそ、今回は自らの手でつかんだチャンスを、何としてでも生かしたい。
「こういう馬にGIで乗れることはなかなかないし、プレッシャーを味わえるのはありがたいこと。その中でいい結果を出せればと思います」
騎手界きってのイケメンは、穏やかな表情で意気込みを口にした。勢いに乗る堀厩舎とストロングリターン、そして意欲に満ちた石橋脩。このトリオが一丸となり、マイル王奪取へ突き進む。 (黒田栄一郎)
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