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5番人気のダノンデサイルがゴール前で抜け出し重賞初制覇。横山典弘騎手(55)=美・フリー=は自身が持つJRA最年長重賞勝利記録を更新した。次走は未定も春のクラシックを目指していく。2着には2番人気のアーバンシックが入り、1番人気のジュンゴールドは12着に終わった。
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名手と実力派トレーナーが手塩にかける素質馬が早くも才能を開花だ。ダノンデサイルがデビュー4戦目で重賞初制覇。自身が昨秋の紫苑Sで打ち立てたJRA最年長重賞V記録を55歳10カ月23日に更新した横山典騎手が走りをたたえた。
「最後はいい伸びでした。(中山のコーナー4つの舞台は)あまり向いていないと思うけど、いいポジションでリラックスできたし、不利のないように走っていいところでスパートできた」
前走の京都2歳S(4着)は後方を進んだが、この日は5番手で盤石の態勢。急坂をものともせず駆け抜け、後方から迫るアーバンシック、押し切りを狙ったコスモブッドレアを封じ込めた。
一昨年のセレクトセールで1億3500万円(税抜き)の高値をつけた期待馬。馬体の緩さや寂しがりやな性格、口向きの課題など、デビュー時から幼さは残ったが、「返し馬の雰囲気だとか、レースをいやにならないようにとか、ジョッキーが重要視して乗ってくれて、一戦ごとにいい成長をしてくれていると思います」と安田翔調教師は目を細める。
「まだまだこれからの馬。頑張ってもらいますよ」と横山典騎手。2月に56歳となる大ベテランとともに、ダノンデサイルがクラシックを熱く盛り上げてくれそうだ。(板津雄志)
■ダノンデサイル 父エピファネイア、母トップデサイル、母の父コングラッツ。栗毛の牡3歳。栗東・安田翔伍厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。馬主は㈱ダノックス。戦績4戦2勝。獲得賞金5313万2000円。重賞は初勝利。京成杯は横山典弘騎手が2004年フォーカルポイント、05年アドマイヤジャパン、10年エイシンフラッシュに次いで4勝目。安田翔伍調教師は初勝利。馬名は「冠名+母名の一部」。
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高値の期待馬ですけど、寂しがり屋なんで、これから勝てなくなったとしても大事にして下さい!