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【霧プロのキーホース診断】日経新春杯2024 4歳勢の前に立ちはだかるクセ強馬場の権化! ブローザホーンを掘り下げる

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【霧プロのキーホース診断】日経新春杯2024 4歳勢の前に立ちはだかるクセ強馬場の権化! ブローザホーンを掘り下げる


ウマニティプロ予想家・が、今週の重賞出走馬の中から、特に的中への鍵を握りそうな1頭にフォーカス。指数・血統・調教を中心とした“予想的イマジネーション”で掘り下げていきます。



ブローザホーン
年初の名物重賞のうちの一つ、日経新春杯。今年の登録メンバーを見て、なんだか既視感を覚えた方も多いのではないだろうか。
サトノグランツサヴォーナショウナンバシットハーツコンチェルトリビアングラス
そう、10月の菊花賞から、ドゥレッツァタスティエーラソールオリエンスの3強を除いたような面々がずらっと顔を揃えているのだ。勿論、他の世代からも有力馬は出てきており、彼らがそのまま今回の主役の座に収まるとは限らない。が、当レースの過去の結果を20年ほど遡ると、半数は4歳馬が勝利している。これから競走馬として充実期を迎える馬たちがこれだけ集まれば、誰かが勝ち切っても不思議ないとは思える。
が、今回当記事で取り上げるのは5歳馬のブローザホーン
昨年突如本格化し、函館記念でも3着に入るなど、一気に重賞通用クラスの能力を身に付けた本馬。前走の京都大賞典は心房細動を発症して残念な結果になったが、仕切り直しの一戦としてここを選択してきた。420kg台の小兵が4歳勢の大きな壁となれるのか、いつも通りに各要素から掘り下げていきたい。

まず指数面だが、未勝利脱出が3歳の6月と極めて遅く、その後も極端な指数上昇を見せていなかった馬だが、昨年の3月の潮来特別において突然指数を跳ね上げた。あまりにも急激な上昇に半信半疑だったが、続く烏丸Sでは更に上を行く重賞レベルの数字を記録。その勢いのまま重賞の函館記念でも3着に好走し、メンバーレベルの落ちた札幌日経オープンでは大楽勝と、文字通り”別馬になった”と思えるほどの本格化を遂げている。特に烏丸Sと函館記念で刻んだ数字は優秀で、今回の上位人気候補達と比較しても何ら劣るところはない。
加えて本馬は、現役屈指の”クセ強馬場適性”を持つ。烏丸Sはかなり馬場が悪化した不良馬場。函館記念、札幌日経オープンは渋った洋芝と、巧拙が極端に分かれる馬場での好走だった。多くの馬はこうした馬場には苦しむものだが、本馬は真逆。苦しむ他馬を尻目にすいすいと進んでいく姿は印象的だ。
前開催……特に日曜日と月曜日の京都芝コースは、良馬場発表ながらやたらと時計が掛かっており、ダート的な血統背景を持つ馬や、上がりの掛かる競馬に強いタイプの馬の好走が非常に目立っていた。走れる馬とそうでない馬の差が激しい、かなりクセの強い馬場であるのは確かで、本馬の適性がフィットするようなら馬場も味方に付ける可能性がある。

こうした適性は、おそらく母のオートクレールから受け継いだものだろう。
母もまた巧拙の分かれる馬場には異様に強く、6歳で一気に本格化した。本馬は母よりも少し早く本格化しているが、ここから更に上昇する可能性も秘めていると思われる。
だが、母自身はマイラー。距離適性に関しては完全に父エピファネイアの血が出ており、レースぶりからもかなり高水準のスタミナを持っているのは間違いない。同じ重賞でも、2000mだった函館記念より、2400mの今回のほうが遥かにレースを組み立てやすいのではないだろうか。


あとは心房細動明けということで状態面も鍵になってくるが、終いの時計の出方が物足りなかった前走時と比較すると、今回のほうが明らかに調教の雰囲気は良い。前走時はレース当日も大きく馬体が減っており、体調そのものがあまり良くなった可能性もあるだけに、時間を掛けて立て直すことができたことがプラスに働いている印象が強い。
こうして書き綴ってみるとポジティヴな要素が多く思える本馬だが、問題は現在の京都芝が持つ”クセ”が、本馬の適性外の”クセ”である可能性を秘めることか。
日曜日と月曜日のレースを見ていると、確かにダート血統馬や重厚な血統を持つ馬の好走が多いのだが、同時に割と大柄な馬が目立ち、本馬ほど小柄な馬の好走はなかっただけに、馬格から来る純粋なパワー差が求められると苦しくなるかもしれない。が、土曜日の開催では万葉Sにおいて358kgのメロディーレーンが好走。この事実をどう捉えるべきか、当日まで悩まされそうだ。
勿論、ガラッと芝の傾向が変わり、前開催とは別物の馬場が形成される可能性も十分にあるだけに、土曜日、日曜日のメイン前までじっくりと見極めて予想を組み立てたいと思う。


(きり)プロフィール
ウマニティ公認プロ予想家。レース研究で培った独自の血統イメージに加え、レース戦績や指数等から各馬の力関係・適性を割り出す”予想界のファンタジスタ”。2023年1月には、長年の活躍が認められ殿堂プロ入りを果たす。

⇒気になる最終結論は、レース当日のプロ予想MAXでチェック!

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