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中学時代の同級生に「◯ケラ」というあだ名の友人がいる。あだ名だけ聞くとちょっと可愛そうに聞こえるかも知れないが、この友人が何というか非常にいい年の取り方をしている。
男が男を捕まえてSexyというのは変だが、一言で言えばまさにSexy。見た目も勿論だが、言動、立ち振舞い、どれをとってもこなれているというか、如才ないのだ。
私など、生まれてこの方「セクシー」と言われたことはただの一度しかない。それも会社の飲み会で男性上司に「のら~りさんって魚の食べ方がSexyですよね」と言われたのが人生唯一のSexy評価なのだから、これはもう私の中にSexy要素など一つもない、という意味だろう(笑)。
さて、その◯ケラだがSexyであると同時にストイックでもある。昨年春先だったか、完走には至らなかったがマラソンを走ったり、齢50を過ぎた今でもサッカーをしたり、とにかく精力的でスポーツに貪欲なのだ。そして先般開かれた同窓会で、彼はついにトライアスロンに挑戦すると言った。
アルコール強化合宿なら過去何度もしたが、ストイックの欠片もない私には考えられない発想だ(笑)。
走る前?泳ぐ前?漕ぐ前?前段階では、やれ自分は豆腐メンタルだ、とか言い、面白いくらい緊張していた彼だったが、終わってみれば無事完走。また一つSexyの扉を開けてしまった。
スイム1.5キロ、バイク40キロ、ラン10キロだ。スゴイとしか言いようがない。Sexyついでにすごいスタミナだ。
そんな事を考えていると、スタミナつながりでふと競馬を思い出した。ポンコツ競馬脳は何でも競馬につなげてしまう能力だけが突出して高い(笑)。そして今週末・西日本のメイン競走京都大賞典は、そんなスタミナ勝負のレースの一つだ。旧友の快挙を出汁に繋ぎが決まったところで今週の金言を紹介しよう。
曰く「京都大賞典はザ・ステイヤーから」
京都大賞典の過去の優勝馬を含む上位馬をみると、とにかくステイヤーで名を馳せた馬が非常に多い。たとえば一昨年2着のアリストテレスは3冠馬コントレイルの菊花賞で2着だったし、3着キセキは菊花賞馬だ。また2018年3着のアルバートはステイヤーズステークス、ダイヤモンドステークスを勝った長距離ならではの馬だったし、このレースの過去の上位馬にはステイヤーがズラリ顔を並べる。
ディープボンドは天皇賞(春)の2年連続の2着馬。阪神大賞典勝ちの実績もあり、長距離とくればこの馬というくらいに長距離適性が高い馬だ。G1 2着4回はある意味Sexyだが、やはり引退前に一つくらいはタイトルが欲しい。ジャパンカップか有馬記念か…。イクイノックスという強敵を前に道は険しいが、ここ前哨戦はひとまず勝って名乗りを上げ、悲願のG1制覇に向けて幸先の良い秋のスタートを決めたい。
ディープボンドが勝ったら、次回の同窓会で◯ケラのあだ名を長くして、定着させようというのが目下の私の遊び心。新しいあだ名は「Sexy◯ケラ」だ。(笑)
(文:のら~り)
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阪神だと4コーナーで和田騎手の手が激しく動いて不安がよぎるのだけど、京都だと楽に回ってこれそうなのでディープボンドの軸は堅そうな気がします。上がりがかかる展開になれば勝機もありそうですね。