7番人気の
ルビーカサブランカが中団から差し切り、重賞初挑戦で初制覇を飾った。
武豊騎手(52)=栗・フリー=は、デビューした1987年から36年連続でJRA重賞勝利を達成した。
華麗な手綱さばきで自身の記録を塗り替えた。52歳の
武豊騎手が
ルビーカサブランカを重賞初挑戦で初制覇に導き、デビュー以来36年連続のJRA重賞Vを決めた。
「年がばれちゃいますね。ハンデ(52キロ)も軽かったし、期待していました。きれいに前が開いて一気に抜け出しましたし、『我慢してくれ』と。ギリギリでしたね」
ほおを緩めた名手が最内枠を存分に生かした。スタートを決めて、中団のインをロスなく追走。直線もぽっかり開いた内に進路を取り、鋭い末脚で抜け出すと、最後は
マリアエレーナをアタマ差で振り切った。
須貝調教師は「内枠と52キロをユタカがうまく生かしてくれた」と名手をたたえ、がっちりと握手。自己最高体重の476キロで勝利し、充実期を迎えた5歳馬に「トモ(後肢)に丸みが帯びてきて、すごく力がついてきた」と目を細めた。
今後は未定だが、
武豊騎手は「ここにきてやっと良くなってきたし、今後も楽しみです」と結んだ。素質が開花した
ルビーカサブランカが、牝馬路線を彩っていく。 (斉藤弘樹)
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ルビーカサブランカ…父
キングカメハメハ、母
ムードインディゴ、母の父
ダンスインザダーク。栗毛の牝5歳。栗東・
須貝尚介厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は金子真人ホールディングス(株)。戦績20戦5勝。獲得賞金1億2812万円。重賞は初勝利。
愛知杯は
須貝尚介調教師が初勝利。
武豊騎手は2006年
アドマイヤキッスに次いで2勝目。馬名は「花の名前」。