スガダイ
第18回秋華賞(13日、京都11R、GI、3歳牝馬オープン国際(指)、馬齢、芝・内2000メートル、1着本賞金8900万円=出走18頭)3番人気で武幸四郎騎乗のメイショウマンボが、中団から鮮やかに差し切って快勝。オークス馬の貫禄を示して堂々の2冠を達成した。2着は武豊騎乗の2番人気スマートレイアー。今年の桜花賞のデムーロ兄弟に次ぐ史上2度目となるJRA・GIでの兄弟ワンツーフィニッシュを決めた。 オークス馬のプライドがあった。乙女たちの意地がぶつかった328・4メートルという短い直線での追い比べ。真っ先に抜け出してきたのは、メイショウマンボだ。樫の舞台では歓喜の涙を流した武幸四郎騎手は、カラッとした笑顔で胸を張った。 「正直、自信がありました。状態がいいのはわかっていたので、馬を信じて乗った。強い馬が力を出し切ってくれた」 先行馬が軽快に飛ばすよどみない流れの中、中団の外めをリズムよく追走。3コーナー過ぎから後続が外から追い上げてきたが、鞍上に焦りはない。4コーナーを回ってからアクセルを踏み込んでジワジワと加速。直線半ばでトップスピードに乗ると、馬場の三分どころを力強く伸びて抜け出した。 「すぐにスイッチが入って動けるタイプじゃないのはわかっていた。オークスもうまくいったけど、きょうもうまくいった」。ゴール後は手の内に入れるパートナーの上で左手を大きく振り回し、喜びを爆発。1馬身1/4差の2着には、兄・豊騎乗のスマートレイアー。今年の桜花賞のデムーロ兄弟(1着は弟クリスチャンのアユサン、2着は兄ミルコのレッドオーヴァル)に次ぐ、史上2度目の兄弟によるGIワンツーフィニッシュを決めた。