当企画のコンセプトにつきましては、
コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2018年以降の結果をもとに集計
編集部(以下、編) 今週は9月のこの時期恒例の3日間開催です。
新良(以下、新) 予想するのは大変ですが、勝つチャンスが増えると前向きに考えましょう。
編 ポジティブですね。でも、その姿勢が好結果につながると思います。
新 はい。しっかり結果を残したいです。
編 まずはしょっぱなの土曜日でひと笑いといきましょう。平地重賞は組まれていませんが、どのレースをターゲットに取り上げますか?
新 中京メインのケフェウスSで勝負します。私が注目しているのは、
岩田望来騎手から
福永祐一騎手に乗り替わる⑩
ブラヴァスです。
編 以前、福永騎手が跨っていた印象がありますが、久々になりますよね。
新 約1年半ぶりにコンビが復活しました。これは勝負がかりのシグナルだと考えています。
編 それはどういうことでしょうか?
新
ブラヴァスの過去の戦績を振り返ってみてください。福永騎手で
新潟記念を勝ち、
七夕賞や
チャレンジCで2着に好走していますよね。
編 2勝クラスのレースで2着歴もあり、これまで5戦4連対。相性は抜群ですね。
新 もちろん、手が合う面もあると思いますが、この馬の調子の良いときに福永騎手を乗せているという、陣営の戦略もあると思うんですよ。
友道康夫厩舎はここ一番で福永騎手を起用するケースが多いですしね。
編 つまり、今回福永騎手が騎乗するということは、イコール馬が絶好調である可能性が高いと。
新 その通りです。そうでなければ、近走不振続きのこの状況で、福永騎手は乗せてこないと思います。
編 確かに、馬柱は見栄えがしませんよね。3戦続けて二桁着順ですし……。
新 だから怪しいんですよ。休み明けだけに、よけいに気になります。
編 本調子であれば、オープン特別で56キロは、条件的にも有利ですよね。
新 能力はこのメンバーでは一枚上。あとはちゃんと走れる状態にあるかどうかだけでしょう。私は騎手の起用状況から、仕上がっていると判断しました。
編 中京芝2000mという舞台は、福永騎手的にはどうでしょう?
新 2019年以降の勝率は17.3%でメンバー中トップ。昨年のこのレースを
アンドヴァラナウトで勝利し、同じ舞台の今年の
鳴尾記念でも
ジェラルディーナを2着に持ってきています。
編 不安材料はまったくなさそうですね。むしろたくさん加点したくなるくらいです。
新 友道厩舎もこのコースを得意としていて、ケフェウスSでは管理馬が一昨年1着、昨年2着という成績を収めています。
ワグネリアンや
マイラプソディもこのコースで新馬を勝っていますし、育成方針にフィットするのでしょう。
編 それは期待できますね。条件は完全に揃ったじゃないですか。
新 福永騎手が乗るとはいっても、近走内容が冴えませんので、過剰人気にはならないはず。馬券的にも楽しみです。
編 3日間開催のスタートダッシュを決めるためにも、人馬ともに頑張ってほしいですね。
新 はい。全力で応援しましょう。
★その他の注目乗り替わり★
中山9R ⑦
プルミエロール(
菅原明良→
石橋脩)
中京10R ⑧
ビヨンドザファザー(
北村友一→
坂井瑠星)
中山12R ④
ノーエクスキューズ(
池添謙一→ルメール)
【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。