伊吹雅也
マカロニスタンダーズ
スガダイ
第63回東京新聞杯(3日、東京11R、GIII、4歳上オープン国際、別定、芝1600メートル、1着本賞金3800万円=出走16頭)岩田康誠騎乗の2番人気クラレントが直線で馬群を割って抜け出し、重賞3勝目を挙げた。タイムは1分32秒9(良)。充実著しい4歳馬は、同じ舞台で行われる安田記念(6月2日、GI、東京、芝1600メートル)を改めて大目標に設定した。2着に5番人気ダイワマッジョーレが入り、3着は4番人気トライアンフマーチ。1番人気ドナウブルーは伸びを欠いて10着だった。 ゴールの先にGIタイトルが浮かび上がった。充実著しい4歳馬クラレントが名手・岩田康誠に導かれ、追い込んできたダイワマッジョーレを1/2馬身抑えて快勝した。 「ハマったぜーい!」 検量室前に引き揚げてきた岩田はガッツポーズ。「勝ちに来たので結果を出せてよかった」と2013年初となるJRA重賞制覇を喜んだ。 勝負のカギは2つあった。まずクラレントがスタート後に掛かるしぐさを見せた際、鞍上は巧みに折り合いを付けた。次は直線。外のドナウブルーと併走し、残り400メートルで前に1頭分のスペースができた。「どっちが一番いいところを突くか、一瞬の勝負。反応がいいから抜けてこられた」。岩田はパートナーをたたえる。