【新潟2歳S】ケイデンス鬼脚V!上がり最速33秒1で大外一気
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8月27日(月) 05:06
第38回新潟2歳ステークス(26日、新潟11R、GIII、2歳オープン国際(特指)、馬齢、芝・外1600メートル、1着本賞金3100万円 =出走11頭)石橋脩騎乗で1番人気のケイデンスコールが、後方追走から直線一気の末脚で差し切り重賞初制覇。ロードカナロア産駒は2歳重賞初Vとなった。タイム1分35秒5(稍重)。この後は放牧を挟んで、朝日杯フューチュリティS(12月16日、阪神、GI、芝1600メートル)を目標に調整される。2着はアンブロークン、3着はスティルネス。
自慢の末脚が、越後路の長い直線で輝いた。大外を伸びたケイデンスコールが、メンバー最速の上がり3ハロン33秒1の決め手で差し切り。伯父バランスオブゲームと同様に新潟2歳Sで重賞初制覇を飾った。
「スタートはゆっくりめでしたが、雨の影響で外が伸び始めていたので、慌てなくていいかなと。外回りだし、切れる脚を持っているのは分かっていましたからね」
新馬(2着)、未勝利とも上がり最速。馬場を見極めたうえで期待通りの切れ味に、石橋騎手も笑顔だ。出たなりで中団後方。3ハロン通過36秒3の緩いペースでも折り合い、直線は大外へ。残り400メートル、右ムチでエンジンに火がつくと、アンブロークン、スティルネスと3頭による追い比べを力強く制した。
チューリップ賞(ラッキーライラック)以来、今年の重賞2勝目となった鞍上は、メインレースを迎えるまで土日で12鞍騎乗して未勝利。1番人気も6頭いたが、5勝した前週と打って変わって低迷していた。「馬に助けられました」。初コンビで重賞の1番人気に応え、胸をなで下ろした。
「今日の競馬を見ていて、外からみんな来ていたからね。ジョッキーがうまく乗ってくれた」
札幌競馬場で見届け、鞍上をたたえた安田隆調教師にとっては、管理していたロードカナロアの産駒での初タイトル。10分前にキーンランドCのダノンスマッシュ2着で涙をのんだが「カナロアの子供で重賞を勝てたことがうれしい」と笑顔を見せた。
この後は滋賀・ノーザンファームしがらきへ放牧に出て、朝日杯FSを目標に予定が組まれる。「助手からも“まだ緩い”と聞く。これからもっと成長してくれると思う」とトレーナー。厩舎ゆかりのカナロア産駒によるGI初制覇の期待を背に、ケイデンスコールは突き進む。 (千葉智春)
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ケイデンスコール 父ロードカナロア、母インダクティ、母の父ハーツクライ。鹿毛の牡2歳。栗東・安田隆行厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)サンデーレーシング。戦績3戦2勝。獲得賞金3919万2000円。重賞初勝利。新潟2歳Sは安田隆行調教師が2009年シンメイフジに次いで2勝目、石橋脩騎手は初勝利。馬名は「軍隊で訓練時に唱和される行進曲、訓練歌」。
【新潟2歳S】レースを終えて…関係者談話
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8月27日(月) 05:05
◆三浦騎手(スティルネス3着) 「馬場とか初めての距離もあったが、勝てる力があるので勝ちたかった。馬は頑張ってくれたけど、僕にもうひと工夫があればよかった」
◆池添騎手(ジョディー4着) 「調教時よりもだいぶテンションが高くて力んでいた。外へ逃げ気味に走るロスはあったが、最後までしぶとく食らいついていた」
◆幸騎手(エイシンゾーン5着) 「ポンとスタートしたのでそのまま行かせた。折り合いよく進めたが、ひと伸びできなかった」
◆蛯名騎手(エルモンストロ6着) 「少し気持ちが落ち着かないと。真面目で一生懸命走りすぎる面がある」
◆大野騎手(オーパキャマラード7着) 「少しイライラしていたが、レースは上手に運べた」
◆丸田騎手(エンパイアシュアー8着) 「距離は延びてもいい感じ。頑張って走っています」
◆鮫島駿騎手(ロードアクア9着) 「2番手でいいペースで運べたが、直線は内回りと合流する付近でお釣りがなくなった」
◆荻野助手(エイカイキャロル10着) 「前向きな気持ちはあるが、まだキャリアも浅いからね。これからだよ」
◆津村騎手(ヤサカリベルテ11着) 「さすがに重賞でメンバーが強かった」
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【新潟2歳S】アンブロークン、能力示した2着
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8月27日(月) 05:05
第38回新潟2歳ステークス(26日、新潟11R、GIII、2歳オープン国際(特指)、馬齢、芝・外1600メートル、1着本賞金3100万円 =出走11頭)悔しいクビ差2着だ。2番人気アンブロークンは、道中で少し力むようなしぐさを見せながらも、直線は馬場の真ん中から抜け出す理想的な形。いったんは先頭に立つシーンもあったが、最後は切れ味の差でケイデンスコールに屈して銀メダル。それでもデビュー2戦目の重賞で、能力の高さを証明した。「向こう正面で少し行きたがり、3~4コーナーで落ち着きました。ただ、最後の着差を考えると、そのぶんなのかも…」と石川騎手は唇をかんだ。
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【新潟2歳S】アンブロークンは惜しくも差され2着 石川「向こう正面で少し行きたがった」
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8月26日(日) 20:01
8月26日の新潟11Rで行われた第38回
新潟2歳ステークス(2歳オープン、GIII、芝・外1600メートル、馬齢、11頭立て、1着賞金=3100万円)は、
石橋脩騎手騎乗の1番人気
ケイデンスコール(牡、栗東・
安田隆行厩舎)が差し切り勝ち。重賞初制覇を果たした。タイムは1分35秒5(稍重)。
新馬戦に続くデビュー2連勝での重賞Vを目指していた2番人気の
アンブロークンは、中団追走から最後の直線で懸命に脚を伸ばすも、ゴール寸前で勝ち馬に交わされ惜しくも2着に敗れた。
石川裕紀人騎手「向こう正面で少し行きたがり、3~4コーナーで落ち着きました。ただ、最後の着差を考えると、そのぶんなのかも…」
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