年が明けても勢いは止まらない。昨年11月の
京阪杯で重賞初挑戦Vを飾った
ロードカナロアが栗東CWコースで軽快なフットワークを披露した。
「前走後は放牧でリフレッシュさせて12月末に帰厩。その後も順調にきているし、今年初戦から万全の態勢で臨めるね」
思惑通りの調整過程を踏んできたとあって、安田隆調教師はデキの良さをアピールした。
先週に坂路で4ハロン50秒1の一番時計で駆けているため、この日の最終追い切りはCWコースで軽めの併せ馬。
フレデフォート(牡5、500万下)を先導役にゆったりしたリズムで追走、最後は馬なりのままかわし半馬身差をつけてゴール。馬場が重く軒並み時計を要した中、まったく追わずにラスト1ハロン12秒1(6ハロン82秒0)は秀逸。「余裕を残す感じでいい動きだった」。見届けたトレーナーも納得の表情だ。
安田隆厩舎といえば昨年の最優秀短距離馬
カレンチャンに、短距離重賞3勝の
ダッシャーゴーゴーがいる短距離王国。「昨秋からお尻に幅が出てきたけど、完成途上で伸びしろがある。この馬もスプリント路線をにぎわすだけの存在だからね」と安田隆調教師は期待の大きさを口にする。
福永騎手も「ここ2走は同じ京都でも、(枠順など)シチュエーションが違う中で結果を出している。“これから”を考えると斤量も背負い慣れていかないといけないからね」とビッグタイトルを狙える器だと意識している。前走から2キロ増といってもGIでの斤量と同じ57キロなら負けるわけにはいかない。 (瀬戸聡)