とぅっけ
第57回日経新春杯(17日、京都11R、GII、4歳上オープン国際、ハンデ、芝・外2400メートル、1着本賞金5800万円=出走12頭)持ち前の末脚が淀の直線で爆発だ。後方を進んだ2番人気メイショウベルーガが直線で豪快な追い込みを決めて、7度目の重賞挑戦で念願の初Vを飾った。タイム2分24秒4(良)。本格化を告げる5歳牝馬がGIIで牡馬を一蹴、GI制覇も視野に入ってきた。 芦毛の馬体が大外から鮮やかに突き抜けた。5歳牝馬のメイショウベルーガが直線で牡馬のライバルたちをなで切り。重賞初Vをつかみとった。 「強かったですね。道中もリズムよく走れたし、直線に向いたときは全部かわせるんじゃないかと思いました」。池添謙一騎手は10日のGIIIシンザン記念(ガルボ)に次ぎ、2週連続重賞V。有馬記念をドリームジャーニーで制してからノリに乗る笑顔が弾けた。 最後方から直線でゴーサインを出すと、メンバー最速の上がり3ハロン34秒9の末脚で一気に前を飲み込んだ。ラスト200メートルで先頭に立ち、2着に3馬身差の圧勝劇だ。「抜け出すのが早すぎてフワフワしたけど、抜け出す脚は力強かった」と池添は納得の表情だ。 父の池添兼雄調教師とのタッグでは、06年GIIIファルコンSのタガノバスティーユ以来となる重賞5勝目。「鮮やかに勝ってくれましたね。この馬はどこかで勝てると思っていた」と池添師は目を細める。次走は未定も、牡馬相手の横綱相撲で天皇賞・春(5月2日、京都、GI、芝3200メートル)も選択肢に入ってきた。さらなる飛躍の春は、もうすぐそこだ。(渡部陽之助)