コラム連載終了のお知らせ(2/17)

横井顕のダビマス徹底攻略

2月27日(月) 20:24
ナイス 7  
横井顕 横井顕



完璧な配合に速力と長距離型のクロスを加えた配合例を、前回紹介しました。

今回は速力と長距離型のクロスを多重にして、よりスピードとスタミナの補強を狙ってみます。



まずは使う種牡馬ですが、今回はキングズベストをチョイス。





この馬はスタミナが豊富に付きそうな距離適性と、実績の高さで選びました。

速力と長距離型の因子は父母父と父母母の位置で用意することにします。以下のような感じです。





母父にスペシャルウィークを使えば、速力と長距離型のクロスが成立し、なおかつ完璧な配合の系統条件も満たせますね。





さらに母母父にダンスインザダークを用い、速力と長距離型の因子を多重にします。



父側で見事系統を3種類だけにしているのがポイントです。これにより母側の面白系統も3種類で済み、Royal Charger系を重複させられます。



あとは残った箇所を埋めるだけ。母母母には見事系統の残りのSwynford系を入れ、「系統1」と「系統2」にここまでで使われていない系統を入れれば、完璧な配合が完成します。



完璧な配合+速力クロス2本+長距離型クロス2本です



実際に配合を行なった結果です。

母の段階でかなり強力な牝馬が生産できました。この1頭だけですが、この馬に命運を託します。





こちらは用意した自家製種牡馬たち。パラメータはCだらけですが、ここではとくに気にしません。





そして、両馬を配合して完璧な配合+多重クロス!

繁殖牝馬が1頭だけなので産駒は少ないですが、なかなかハイレベルな仔たちが生まれてくれました。


※コメント1
凄い  :これはすごい素質の馬ですね
スピード:スピードタイプの馬ですね

※コメント2
海外  :将来は海外も視野に入れたほうが良いでしょう
タイトル:将来はいくつかのタイトルも狙えるでしょうね
GⅠ   :将来はGⅠも狙えるでしょう



スタミナがかなり強烈に跳ね上がっています。長距離型の多重クロスの効果が感じられますね。

母の能力が高いという点も影響していると思います。

スピードは……残念ながらAが出ず。なかなかスピードとスタミナの両立は難しい感じです。



なお、この産駒(牝馬)を繁殖に上げて次の代でさまざまな種牡馬を付けてみたところ、スピードの高い仔がちらほらと生まれました。



配合理論としてはクロスがあるだけですが、母の能力が高いおかげですかね。



完璧な配合でスピードとスタミナともに高い繁殖牝馬を生産し、次の代でクロスなどで完成させる……という考え方もアリかもしれません。







いつも本コラムをご覧いただきましてありがとうございます。告知のとおり、今回をもちまして攻略コラムはいったん終了させていただきます。

プレイしながら気づいたことをその時その時で記事にしてきたため、今から見ると読みにくい箇所もいろいろあったかと思います。その点はお詫びいたします。

ですが、皆さんのおかげで『ダビマス』をここまで楽しんでこられました。今まで約3ヶ月、長らくお付き合いありがとうございました。

そして配合実践に協力してくれた友人には大変感謝です。

また何かの機会に、皆さんとお会いできることを楽しみにしています。



○執筆者プロフィール
横井 顕(よこい・けん)
 ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後ゲーム攻略記事に携わる。『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)、『ダービースタリオン96全書』(アスペクト)など90年代の作品から、最近の『ダービースタリオンGOLD全書』(KADOKAWA)まで、シリーズ全般の攻略記事を執筆。現在は最新作『ダービースタリオンマスターズ』をプレイし、本サイトで攻略コラムを公開中。

横井顕のほぼ日ダビマスプレイ日記

スピードE・スタミナEという弱い牝馬で
完璧な配合を友人に試してもらった。

写真左が母、写真右が仔。

スピードBの仔がほとんどで
たまにスピードCの仔という感じ。

完璧な配合のスピード底上げ効果は
かなりのものですね。


ちなみに「いくつかのタイトル」はこの1頭だけで
あとは「将来は重賞」と「将来はGⅠ」ばかり。

しっかり繁殖牝馬を練り込んだほうが
いいとは思います。


まだまだいろいろな配合を
試してみたいものです。





本日で【ダビマスプレイ日記】はいったん終了となります。

乱文・駄文にここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

今後も『ダビマス』は続けていきますので、どこかでまた皆さんに会えることを楽しみにしています。



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2月24日(金) 23:26 横井顕
【ダビマスプレイ日記】2017年2月24日(金)

繁殖牝馬探し中。
今回は「優」の牝馬。

……が、何か3年連続で同じ
「優」しか出ない。

毎年キャリーステップ&
ファーストオーダー。

これも確率か……!




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2月23日(木) 22:42 横井顕
【ダビマスプレイ日記】2017年2月23日(木)

「決戦! トウカイテイオー」の報酬は
最低でもファン獲得(女性ファン)以上らしい。

BC報酬でしか入手できない
ロドリゴデトリアーノ、
ゼンノエルシド
ノボトゥルーなどなど。

始めたばかりでまだ持っていない人は
簡単に獲得できるチャンスですね。




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⇒ほぼ日ダビマスプレイ日記一覧

コラム(インタビューなど特別企画)

ダビスタを遊び尽くした名人たちが、『ダービースタリオン マスターズ(以下、ダビマス)』をプレイし始めた。座談会ラストとなる今回は、『ダビマス』の魅力について思う存分語ってもらおう!

――数日前に『ダビマス』をやるためにスマホを買ったピンポイントさんを除くと、みなさんそれなりにプレイしていると思います。『ダビマス』の魅力を教えてください。

ギャ ゲームに入りやすい。過去にダビスタをやったことがあれば、まったく違和感がないですね。週送り(※1)も含めて、基本的な動作がスマートだし。

すい ダウンロードして、パッとはじめて、サクサク遊べちゃう。

パジ サクサク進めすぎて、ボクは1回失敗しちゃいましたよ。今の生産馬では「スピードB、スタミナA 根性B」が一番強いんだけど、宝塚記念をスキップしてしまって……。「3歳の宝塚を逃すか!」みたいな。

ピン リセット、リセット。

パジ 『ダビマス』はリセットできないんですよ!

横井 いや、オールリセットみたいな感じで。牧場を1年目に戻して。

パジ それは初期化!意味ないじゃん!

一同 (笑)

パジ いま、ギャルソンさんやすいとこさんは「ダビスタユーザーならすんなりと入れる」という話をしましたが、まったくの未経験者でも、チュートリアルやストーリーがあるからわかりやすいでしょうね。

font size="-1"▲『ダビマス』には、これまでのダビスタには出てこなかったような可愛い女性キャラクターも登場する。/font

bギャ/b バランスもよくできているんですよ。課金プレイヤーと無課金プレイヤーとの両取りができている印象があります。課金して星の高い種牡馬をそろえれば強い馬が出る確率は上がるんだろうけど、無課金プレイでも強い馬が出そうだから。

bピン/b ダビスタは高額種牡馬をつければ勝てるような甘いゲームではない(笑)。

b横井/b ほんと、両方楽しめるのはいいバランスだよね。

bピン/b でも種牡馬抽選?あれ、あまりいい種牡馬が出ないんだけど。

bすい/b それは被害妄想(笑)。

b横井/b プレミアム種牡馬抽選は、10%で星5の種牡馬が出る仕様(※2)だから(笑)。実感としても確率どおりだと思います。

img src="http://umanity.jp/img_view2.php?nid=8350&pnb=2&ps=b" style= width:50%;">
▲馬蹄石を利用してプレミアム種牡馬抽選!星5のレア種牡馬をゲットしよう!

すい 無課金でも採掘場やプレゼントで馬蹄石(※3)を貯めれば抽選を引けるし。

パジ 課金して強い馬を出すのも面白そうだし、無課金で課金勢を倒すというのも燃える。

横井 昔のダビスタでいえば、「実績C」の種牡馬で何とか強い馬を出せないかと試行錯誤する感じだよね。

――そういう意味では『ダビマス』はリアル競馬に雰囲気が本当に似ています。現在の競馬は、莫大な資金を持つ社台・ノーザンファームが強いのですが、小さな牧場から突然最強馬が出て社台・ノーザンの馬を負かすことがありますから。

横井 『ダビマス』の魅力は宝探しをやっているような面白さ。やっぱり馬体解析が楽しい。あれを引くときに、ボタンに念を込める。「A来い!」って。1回解析すると2億円かかるから、あまり期待できない馬たちでGⅢとかをバンバン勝って、金を稼いでおく(笑)。

すい 調教はおまかせでいいもんね。

横井 ローカルGⅢをばんばん勝って、毎年何億円か稼いで、その金で次の年に解析!幸いなことに、今回は税金取り(※4)が来ないので。

ピン そうなんだ(笑)。

パジ 何百億円でも貯められる。ボクは逆のパターンで借金生活(※5)プレイですけどね。

ピン そうなの(笑)?

パジ 今、主人公のライバル恭一から1万回のローンを組んでる(笑)。名付けて「スネかじり経営」。

一同 (爆笑)

――では逆に『ダビマス』のここを改善してほしいという点があったら教えてください。アップデートで声が反映されるかもしれませんので。

パジ 特別調教(※6)の操作性で、ワンタップで決定するのを変えてほしいかな。あれは一発目に何を選ぶかでその馬の一生が決まるので、スクロールするときに押しちゃって、「これじゃなかった!」みたいな(笑)。

横井 ある、ある。

パジ 『王冠』(※7)とか選んでしまって、「もう毎日王冠は獲ってるよ!」。

横井 タップするのに緊張して指の震えが止まらないもん。

すい そこまでじゃないでしょ(笑)

横井 あとは騎手の影響がちょっと大きいかも。

パジ だから、ハンデ上げ(※8)が超大事。人気をどう上げるかが難しくて、リセット前提だったらいくらでも連闘できるけど。だから、今回は強い馬を育てるときはかなり緊張するんですよ。

ギャ 我々はダビスタを「リセット前提」でやっていたから。ここはぜひ、『1週戻る課金』を採用してほしい。課金すればリセットできるの(笑)。

一同 ダメでしょ(爆笑)!

ギャ そしたら、やるユーザーが増えますよ。まったく違うユーザーが(笑)。

横井 今のあのバランスがいいと思うけどね。

パジ このシバリの中で、ちょっとずつプレイしていくのがいいんですよ。

――盛り上がった座談会ですが、予定の時間を大幅に過ぎています。最後に、みなさんの『ダビマス』に対する今後の意気込みを聞かせてください。

横井 まだ配合のこともいろいろわかってないので、個人的にいろいろ楽しんでいこうとは思っています。配合を次から次へと掘り返していくのはやっぱり楽しいですね。

ピン あまり進んではいませんが、ダビスタらしさが随所に出ていて楽しみです。とりあえずは全GⅠ制覇から目指していきます。昔みたいに、同じ牝馬で何百頭も生産して、その傾向を見て攻略するという手法は使えそうにないんですが、でも理論的には昔のものを引き継いでいる点もあるので。過去作と比較しながら楽しんでいければと思います。

すい ぼくは環境が整ってから、しっかりとやりたいと思う性分なので。とりあえずは、資金が底をつかないように、ほのぼのプレイで遊びます。

ギャ みんなでブリーダーズカップをできたら楽しいですよね。今回は『ダビマス』をキッカケに10年ぶりに集まりましたが、ほかにも『ダビマス』で懐かしい友人たちと再会することもあるかもしれない。いろいろと期待しています。

パジ 昔のようにゲームに大きな時間を割けるわけではないので、ちょっと課金しつつ、時間をショートカットしながらやっていきます。ギャルソンさんの言うように、みんなでわいわいやりたいですね。こういうメンバーで集まって。

――今日をキッカケに、名人たちにも『ダビマス』の火がついたんじゃないでしょうか。本日はどうもありがとうございました。

12月22日(木) 17:05 ウマニティ×ダビマス
vol.4 ダビスタ名人・横井顕/ピンポイントらレジェンドプレイヤーたちのダビスタ回顧座談会2016

ダビスタ全盛期は競馬マスコミにも大きく取り上げられた。ゲームをキッカケに実際の競馬ファンになった人も数多い。今回は名人たちの過去のマスメディアとの思い出や、『ダービースタリオン マスターズ(以下、ダビマス)』の攻略情報がどうなるかを語ってもらった

――ダビスタはゲーム雑誌だけでなく一般競馬雑誌でも攻略法が大きく取り上げられました。しかもダビスタ情報の載っている競馬雑誌がものすごく売れた。

ギャ 昔はダビスタが載っている雑誌はいっぱいありましたね。『Gallop』、『サラブレ』、『ダビスタマガジン』……。『競馬王』なんて巻頭からダビスタ特集。当時のダビスタ四天王って誰でしたっけ? 亀谷(※1)さん?

ピン 横井、亀谷、渋田、小林だよ。

パジ 懐かしいなぁ!

すい 横井さんやピンポイントさんのように、ユーザーから書き手に回った人も多い。

ピン いちおう「ダビスタ全書」(※2)はⅢのころから参加していました。横井さんあたりから「こんな配合をつくれ!」って命令されたら、それを一生懸命、ずっと一日中、延々と……。

横井 僕じゃないよ(笑)。

ピン で、「スピードコメントは何頭中何頭でした」みたいなことをプレゼンするという裏方役をやっていた。

――余談ですが、JRAの現役調教師にも、学生時代に出版社のバイトで、ひたすらダビスタの最強馬作りをしていたという方がいます。

ピン じつはⅢのころに世間のダビスタ熱が非常に盛り上がってきて、「ダビスタの鉄人」というビデオが出たこともあるんですよ。24時間耐久リセットなしでプレイするんですが、私はそこで凱旋門賞を獲るという快挙をやってのけたことがある。あのときが、人生で一番輝いた時期かなと……。

一同 (笑)

ギャ トレプチェットを、ダビスタを特集している雑誌の大会に片っ端から応募したら、めちゃめちゃ勝ってくれたんです。『ダビスタ99』のときにはアスキーの全国大会もありましたよね。ディスタンス部門に1頭送り込むことができて、上から下まで◎の予想印がついて、「勝ったな」と思ったのに2着に負けた。今でも覚えていますよ。

ピン 私はそれを解説席で見ていた。

横井 私と薗部さんもいたはず。

font size="-1"▲「ダビスタ04」公式ブリーダーズカップ決勝大会の思い出など、懐かしい話に花が咲く。/font

bすい/b たしかギャルソンはJRAの広報誌にも出たことがあったよね。

bギャ/b ダビスタマガジン創刊号の優勝者として記事を書いてくれといわれて。紙面を見てみたら、2ページの見開き。その1ページ前が爆笑問題。で、爆笑問題は1ページだけなのに、私は2ページ(笑)。

b一同/b (笑)

bギャ/b 「ダビスタⅢ全書」も100万部とか売れていたよね。

b横井/b 当時は便利なアプリなんてなかったから、みんな本を見ながら楽しんでいた。

bすい/b 産駒ノートもつけながら。

b横井/b あれをつけないと進めないような気がする。『ダビマス』はスマホゲームだけど、結局、デスクの前で産駒を管理しながら進めている状態です。

bピン/b やっぱり一番役に立ったのは、横井顕がオビで宣伝していた『ダビスタメモリアルノート』だ。

bパジ/b 手書きで書くやつ?

b横井/b そう。いまは「エクセルでやれよ!」って話だけど(笑)。

img src="http://umanity.jp/img_view2.php?nid=8331&pnb=2&ps=b" style= width:50%;">
▲『ダビマス』の種牡馬データ。産駒の記録をつけながら生産すれば、愛馬の成績も思い入れも上がるはず。

ギャ ダビスタって、いろいろと秘密が隠されているゲームでしょ。たとえば、ニトロ(※3)とか誰が言い出したの?

ピン 命名はどんぱぱ(※4)じゃない?

ギャ よく考えたらすごいことじゃない。全国区の言葉をユーザーが命名してしまう。

横井 本とか公式で「これは何々ですよ」って一切アナウンスしないから。

すい 公式で言わないならしょうがない。

ギャ だからニトロとかの言葉が流行っても、みんな、知らない人に教えねえの。「やっぱニトロだよね」みたいなことだけ言って、知らない人は「なんだろうな、ニトロって?」って。コミュニティの隠蔽体質がハンパない(笑)。

ピン 隠蔽体質が一番ひどいのはコイツ(横井)だよ。攻略本『ダビスタ名人横井顕の最新最強理論』を見たら、ニトロが高い配合だけ載せて、「この中に秘密が隠されています」って。

ギャ 攻略本じゃねえ!

横井 ひでえな(笑)。

ピン 今はネットがあるから、一瞬でその日のうちに知れ渡っちゃう。隠す意味がないよね。本が出る前にみんな解析しちゃう。

横井 でも『ダビマス』は、ニトロとか、まだ誰も踏み込んでないんだよ。

すい そうなの?

横井 もう完全にブラックボックスのまま。ダビスタらしくていいなぁって(笑)。

ギャ 種牡馬の追加配信もありそうだしね。

パジ 昔はリセットして検証できたけど、『ダビマス』ではそれができない。がんばって同じ配合を試していますが、何十頭のレベルなんですよ。昔やっていたような1000頭検証とか大変ですよ。

――たしかに「リセットできない」という仕様が、『ダビマス』攻略のカベを高く挑みがいのあるものにしている感じはありますね。

ギャ 横井さんが『ダビマス』の本を出せば売れそうだけどね。

横井 紙はどうだろう? でもプレイヤーの年齢層は高いかも。

すい この座談会も完全にオールドユーザー向けでしょう(笑)。

横井 最近のスマホゲームって、最初はトントン拍子に話が進むのが多いじゃない。でも、『ダビマス』はそうなっていないので安心した。1頭目が条件馬で終わって、「そうそう、ダビスタはこうじゃなきゃね」みたいな。「1頭目からGⅠに勝つとか、ないだろう、普通」とか。

パジ 『ダビマス』では初めてストーリーが採用されたけど、それ以前は何もわからない状態から始まるわけですよね。あらためて考えると、じつはダビスタって、すごくハードなゲームだったんだなって。

横井 スタートしたら、いきなり牧場にポツン(笑)。

パジ ちなみにストーリーモードの話は面白いですよ。ラーメン二郎風のお店とか出てきます。

ピン マジで!? 大豚を食うの?

パジ いや、マジでそういう話なんですよ!

一同 (爆笑)

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12月22日(木) 17:01 ウマニティ×ダビマス
ウマニティ・プロ予想家:伊吹雅也さんインタビュー~後半

日本競馬界のためにも盛り上がってほしい! 『ダビスタ』世代の競馬評論家、伊吹雅也さんが『ダビマス』の魅力を語る

◆PROFILE
【話し手】伊吹雅也プロ
1979年生まれの『ダビスタ』世代。JRAホームページほか様々なメディアで活躍中の競馬評論家。ウマニティ公認プロとしても2007年のオープン当時から活動中。近著に『コース別 本当に儲かる騎手大全 2016秋~2017』(ガイドワークス)、『コース別 本当に儲かる血統大全』(ガイドワークス)など。

▲7年目の秋にa href="/racedata/graderace/0104/"福島記念/aで重賞初制覇。

――「現実にもあり得る年数でビッグタイトルを獲る」という目標を掲げ、じっくりと『ダビマス』を遊んでいらっしゃる伊吹さんですが、タイトルは獲れましたか?

(伊)おかげさまで、ジョイトゥザラヴと名付けた2頭目の生産馬が4歳の秋にa href="/racedata/graderace/0104/"福島記念/aを勝ってくれました。牧場を引き継いでから7年目、最初の生産馬がデビューしてから4年目ですから、現実の競馬と比べてもまずまずのスピードなんじゃないでしょうか。レースの使い方も独特ですし、現実にこんなオーナーブリーダーがいたら、そろそろ熱心な競馬ファンの間で話題になっていると思います(笑)。

――そういった想像もしながら楽しんでいるわけですね。

(伊)私にとってはそれがシミュレーションゲームの醍醐味なんです。他に例を挙げると、1~4頭目の生産馬はいずれもa href="/racedata/db/horse_top.php?code=2009105084"ディープブリランテ/a産駒だったので、現実のa href="/racedata/db/horse_top.php?code=2009105084"ディープブリランテ/a産駒をひとつの目標にしていました。

――現実のa href="/racedata/db/horse_top.php?code=2009105084"ディープブリランテ/aは2016年夏に初年度産駒がデビューしたばかり。2勝をマークし、先日のa href="/racedata/graderace/0013/"阪神ジュベナイルフィリーズ/aでも4着に健闘したa href="/racedata/db/horse_top.php?code=2014106144"ディーパワンサ/aが現在の代表産駒ですね。

(伊)私がこれまでに生産した馬も、4頭中3頭は2歳のうちにオープン入りしてくれたのですが、ほとんどが晩成タイプだったこともあり、2歳時の重賞では大敗続きでした。代表産駒の座をa href="/racedata/db/horse_top.php?code=2014106144"ディーパワンサ/aから奪えなかったのはちょっと悔しいですね。そのうち、もっと能力が高い繁殖牝馬を使ってリベンジしたいと思います。

――そういった独自の目標を作ってプレイするのも面白そうですね。

(伊)自己満足もいいところですけどね。『ダビマス』内で公式に設定されているデイリーチャレンジと違い、何か報酬があるわけではありませんから。これからプレイする方に対して念押ししておきますが、ちゃんとデイリーチャレンジをこなしていった方が絶対にお得です(笑)。

――確かにその通りですけど(笑)。

(伊)自己満足と言えば、8年目のa href="/racedata/graderace/0104/"福島記念/aには1~4頭目の生産馬すべてを出走させました。JRA-VANにデータがある1986年以降だと、現実のJRA重賞で4頭出しを敢行した個人オーナーさんは、2016年a href="/racedata/graderace/0004/"日本ダービー/aの金子真人ホールディングス、2012年a href="/racedata/graderace/0082/"セントウルステークス/aならびに2012年a href="/racedata/graderace/0099/"北九州記念/aの栄進堂、2008年天皇賞(春)の近藤利一氏くらい。これも、現実の競馬で達成したらそれなりに注目を集めそうな記録と言えるんじゃないでしょうか。ましてや新興のオーナーブリーダーですし。

img src="http://umanity.jp/img_view2.php?nid=8334&pnb=2&ps=b" style= width:50%;">
▲8年目の福島記念では4頭出しの珍記録(?)を樹立。

――熱心なファンでなくとも「おっ?」と思うでしょうね。

(伊)まぁ、これだって、効率良くゲームを進めたいのならば使い分けした方がいいに決まっているんです。ただ、4頭出しが可能であると気付いた瞬間、珍記録マニアとしての衝動に火がついてしまった(笑)。私自身、こんなオーナーブリーダーさんを現実の競馬で見かけたら、間違いなく好きになりますもん。結果的に4頭目の生産馬であるスウィートペインという馬が勝ってくれて、まったくの無駄にはならず済みましたけど、これからプレイする皆さんは真似しない方が良いと思います(笑)。

――マイペースでゲームを進められている伊吹さんですが、今後はどんな形でプレイしていこうと考えていますか?

(伊)もちろん、ずっとこの調子で続けていくつもりはありません。ゲーム内の年数がそれなりに進んで、GIタイトルなんかも獲得できたら、そこから先はBCで勝てるような強い馬作りを目指していきたいです。さまざまなプレイスタイルで楽しめるのが『ダビスタ』シリーズのいいところですし、段階を踏んで遊び尽そうと思います。あとは『ダビマス』から登場したストーリーの進行も興味深いですね。登場するキャラクターがそれぞれ魅力的ですし、『ダビスタ』の楽しみ方がさらに広がりました。

――お気に入りのキャラクターはいますか?

(伊)種付け権の抽選で登場するはむリンです。現実世界の芸能人でもこういうタイプが好きなんですよ。残念ながら競馬関連のメディアにはあまりいらっしゃいませんが……。表に出しているキャラクターはもちろん、なんとなく「業界で苦労していそうな雰囲気」も感じられるあたりがたまりません(笑)。

▲伊吹さんのお気に入りキャラクター、はむリン。

――なるほど。そういうことでしたら、今後ストーリーを進めていく中でもっと面白いシーンが観られると思いますよ。

(伊)そうなんですか!? 頑張って進めないといけませんね(笑)。

img src="http://umanity.jp/img_view2.php?nid=8334&pnb=4&ps=b" style= width:50%;">
▲『ダビマス』が日本競馬界の将来を左右する!?

――ここまで『ダビマス』のご感想を伺ってきましたが、伊吹さんが『ダビスタ』シリーズをプレイするのは『ダービースタリオン99』以来だったとのことで、競馬評論家のご活動を始めてからプレイしたのは今回が初めてだったわけですよね。

(伊)そういうことになります。

――競馬評論家としてプレイする『ダビスタ』はいかがでしたか?

(伊)ここまで話してきた通り、遊び方自体は中高生の頃とあまり変わっていないんです。ただ、冷静に考えてみると、それって凄いことですよね。基本的なゲームシステムは一緒なのに、実際の競馬をほとんど観たことがなかった当時も、それなりに競馬の知識がついている現在も、同じような気持ちで楽しめているわけですから。改めて、本当に偉大な作品だと思います。

――長く愛されるだけのことはある、ということですね。

(伊)これだけの人気シリーズですし、現実の競馬に与えた影響も大きいんじゃないでしょうか。日本競馬の年表と『ダビスタ』の年表を突き合せてみると、特にそう思えてくるんです。JRAの売得金額は1980年代の序盤に一旦伸び悩んだ時期があったんですけど、中盤からまた急激に伸びはじめ、1990年代半ばにピークを迎えましたよね。

――歴代最高額を記録したのは1997年(4兆6億6166万3100円)でした。

(伊)初代の『ダビスタ』、いわゆる「関東版」が発売されたのは1991年。競馬界が盛り上がっていく中で登場し、ピークへと押し上げる原動力になった作品と言っていいでしょう。

――それはその通りですね。

(伊)そして、JRAの年間売得金額は1997年から減少の一途をたどるのですが、2012年に15年ぶりの前年比プラスを記録し、その後はまた少しずつ増加しています。私はこの「下げ止まり」も『ダビスタ』の影響だと思うんです。現在の三十代って、ちょうど学生時代にファミコン版やスーパーファミコン版の『ダビスタ』をプレイしていた世代じゃないですか。

――『ダビスタ』から競馬に興味を持った世代がそれくらいの年齢になった、と。

(伊)『ダビスタ』世代が競馬界やその周辺で労働の中核を担うようになり、その結果として勢いが戻ってきている可能性はありますよね。社会に出る前、それこそ中高生の頃から競馬を楽しんできた人間の数は、『ダビスタ』誕生前の世代とは比べ物にならないほど多いはず。母数が増えた分、現在の競馬界やその周辺には良い人材がたくさん入ってきているでしょうし。

――脂の乗る年齢になった『ダビスタ』世代が、業界の主力として競馬人気を回復させつつある、ということでしょうか?

(伊)『ダビスタ』世代が特に優秀であるとか、『ダビスタ』世代の力だけで売得金額の下落を食い止めたとか、そこまで言うつもりはもちろんありません。ただ、それなりの影響はあったと考えて良さそうです。あとはもっと単純に、『ダビスタ』世代の競馬ファンが購買力のある年齢になって売り上げを下支えしているという側面もあると思います。

――確かに、いま馬券を買っている若い方の大半は『ダビスタ』が最初のきっかけかもしれません。

(伊)そういった時代の流れをこの目で見てきたこともあって、私は『ダビマス』に対する期待も大きいんです。スマートフォン向けのアプリという新しい形になったこともあり、一時的に競馬への興味を失ってしまった元『ダビスタ』プレイヤーや、これまで競馬にまったく興味のなかった方が、『ダビマス』をきっかけに競馬場へ来てくれるかもしれない。そして、そういった方々が馬券を通じて競馬界の発展に貢献してくれるかもしれない。その中に数十年後のトップブリーダーや有力馬主がいる可能性だってあります。

――かつての『ダビスタ』シリーズはそうでした。

(伊)もちろん、そのためにはまずかつての『ダビスタ』シリーズと同じくらいのブームを『ダビマス』が巻き起こしてくれなければなりません。幸い、それだけのポテンシャルがある魅力的なゲームであることは、ここまでのプレイで十分に実感できました。日本競馬界の未来を支える馬事文化のひとつとして、『ダビマス』が盛り上がってくれると嬉しいです。

――そうなることを祈りましょう。今回はありがとうございました。


★ウマニティプロ予想家・伊吹雅也氏もリアルタイムで遊んでいる「ダービースタリオン マスターズ」をいますぐダウンロード →
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