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vol.4 ダビスタ名人・横井顕/ピンポイントらレジェンドプレイヤーたちのダビスタ回顧座談会2016
執筆者:ウマニティ×ダビマス 2016年12月22日(木) 17:05
 ナイス 1

ダビスタ全盛期は競馬マスコミにも大きく取り上げられた。ゲームをキッカケに実際の競馬ファンになった人も数多い。今回は名人たちの過去のマスメディアとの思い出や、『ダービースタリオン マスターズ(以下、ダビマス)』の攻略情報がどうなるかを語ってもらった

――ダビスタはゲーム雑誌だけでなく一般競馬雑誌でも攻略法が大きく取り上げられました。しかもダビスタ情報の載っている競馬雑誌がものすごく売れた。

ギャ 昔はダビスタが載っている雑誌はいっぱいありましたね。『Gallop』、『サラブレ』、『ダビスタマガジン』……。『競馬王』なんて巻頭からダビスタ特集。当時のダビスタ四天王って誰でしたっけ? 亀谷(※1)さん?

ピン 横井、亀谷、渋田、小林だよ。

パジ 懐かしいなぁ!

すい 横井さんやピンポイントさんのように、ユーザーから書き手に回った人も多い。

ピン いちおう「ダビスタ全書」(※2)はⅢのころから参加していました。横井さんあたりから「こんな配合をつくれ!」って命令されたら、それを一生懸命、ずっと一日中、延々と……。

横井 僕じゃないよ(笑)。

ピン で、「スピードコメントは何頭中何頭でした」みたいなことをプレゼンするという裏方役をやっていた。

――余談ですが、JRAの現役調教師にも、学生時代に出版社のバイトで、ひたすらダビスタの最強馬作りをしていたという方がいます。

ピン じつはⅢのころに世間のダビスタ熱が非常に盛り上がってきて、「ダビスタの鉄人」というビデオが出たこともあるんですよ。24時間耐久リセットなしでプレイするんですが、私はそこで凱旋門賞を獲るという快挙をやってのけたことがある。あのときが、人生で一番輝いた時期かなと……。

一同 (笑)

ギャ トレプチェットを、ダビスタを特集している雑誌の大会に片っ端から応募したら、めちゃめちゃ勝ってくれたんです。『ダビスタ99』のときにはアスキーの全国大会もありましたよね。ディスタンス部門に1頭送り込むことができて、上から下まで◎の予想印がついて、「勝ったな」と思ったのに2着に負けた。今でも覚えていますよ。

ピン 私はそれを解説席で見ていた。

横井 私と薗部さんもいたはず。


▲「ダビスタ04」公式ブリーダーズカップ決勝大会の思い出など、懐かしい話に花が咲く。

すい たしかギャルソンはJRAの広報誌にも出たことがあったよね。

ギャ ダビスタマガジン創刊号の優勝者として記事を書いてくれといわれて。紙面を見てみたら、2ページの見開き。その1ページ前が爆笑問題。で、爆笑問題は1ページだけなのに、私は2ページ(笑)。

一同 (笑)

ギャ 「ダビスタⅢ全書」も100万部とか売れていたよね。

横井 当時は便利なアプリなんてなかったから、みんな本を見ながら楽しんでいた。

すい 産駒ノートもつけながら。

横井 あれをつけないと進めないような気がする。『ダビマス』はスマホゲームだけど、結局、デスクの前で産駒を管理しながら進めている状態です。

ピン やっぱり一番役に立ったのは、横井顕がオビで宣伝していた『ダビスタメモリアルノート』だ。

パジ 手書きで書くやつ?

横井 そう。いまは「エクセルでやれよ!」って話だけど(笑)。


▲『ダビマス』の種牡馬データ。産駒の記録をつけながら生産すれば、愛馬の成績も思い入れも上がるはず。

ギャ ダビスタって、いろいろと秘密が隠されているゲームでしょ。たとえば、ニトロ(※3)とか誰が言い出したの?

ピン 命名はどんぱぱ(※4)じゃない?

ギャ よく考えたらすごいことじゃない。全国区の言葉をユーザーが命名してしまう。

横井 本とか公式で「これは何々ですよ」って一切アナウンスしないから。

すい 公式で言わないならしょうがない。

ギャ だからニトロとかの言葉が流行っても、みんな、知らない人に教えねえの。「やっぱニトロだよね」みたいなことだけ言って、知らない人は「なんだろうな、ニトロって?」って。コミュニティの隠蔽体質がハンパない(笑)。

ピン 隠蔽体質が一番ひどいのはコイツ(横井)だよ。攻略本『ダビスタ名人横井顕の最新最強理論』を見たら、ニトロが高い配合だけ載せて、「この中に秘密が隠されています」って。

ギャ 攻略本じゃねえ!

横井 ひでえな(笑)。

ピン 今はネットがあるから、一瞬でその日のうちに知れ渡っちゃう。隠す意味がないよね。本が出る前にみんな解析しちゃう。

横井 でも『ダビマス』は、ニトロとか、まだ誰も踏み込んでないんだよ。

すい そうなの?

横井 もう完全にブラックボックスのまま。ダビスタらしくていいなぁって(笑)。

ギャ 種牡馬の追加配信もありそうだしね。

パジ 昔はリセットして検証できたけど、『ダビマス』ではそれができない。がんばって同じ配合を試していますが、何十頭のレベルなんですよ。昔やっていたような1000頭検証とか大変ですよ。

――たしかに「リセットできない」という仕様が、『ダビマス』攻略のカベを高く挑みがいのあるものにしている感じはありますね。

ギャ 横井さんが『ダビマス』の本を出せば売れそうだけどね。

横井 紙はどうだろう? でもプレイヤーの年齢層は高いかも。

すい この座談会も完全にオールドユーザー向けでしょう(笑)。

横井 最近のスマホゲームって、最初はトントン拍子に話が進むのが多いじゃない。でも、『ダビマス』はそうなっていないので安心した。1頭目が条件馬で終わって、「そうそう、ダビスタはこうじゃなきゃね」みたいな。「1頭目からGⅠに勝つとか、ないだろう、普通」とか。

パジ 『ダビマス』では初めてストーリーが採用されたけど、それ以前は何もわからない状態から始まるわけですよね。あらためて考えると、じつはダビスタって、すごくハードなゲームだったんだなって。

横井 スタートしたら、いきなり牧場にポツン(笑)。

パジ ちなみにストーリーモードの話は面白いですよ。ラーメン二郎風のお店とか出てきます。

ピン マジで!? 大豚を食うの?

パジ いや、マジでそういう話なんですよ!

一同 (爆笑)


▲『ダビマス』のストーリーモードからの1枚。どのあたりで「ラーメン三郎」が出てくるかは、プレイしてからのお楽しみ。

>> vol.5 「ダビスタ名人・横井顕/ピンポイントらレジェンドプレイヤーたちのダビスタ回顧座談会2016」へ続く。

(※1)亀谷敬正氏。現在は競馬の血統評論家として活躍中。
(※2)ダビスタシリーズの定番攻略本。
(※3)種牡馬に点数をつけてポテンシャルを測る理論。
(※4)著名なダビスタプレイヤー。



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