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【オークス】西のキンカメ2頭、自信あり

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【オークス】西のキンカメ2頭、自信あり

 キングカメハメハ産駒はアパパネだけじゃない!! 2世代目の産駒が大活躍しているキンカメ産駒で、桜花賞3、4着のエーシンリターンズショウリュウムーンが、豊富なスタミナを武器に逆転を狙っている。どちらも血統的には2400メートルもどんと来いというタイプ。陣営の大きな期待を背負う2頭に注目だ。

出走予定馬へ

 桜花賞を制したアパパネが人気を集めるが、同じ父を持つ関西馬2頭が虎視眈々と下克上を狙っている。桜花賞3、4着のエーシンリターンズショウリュウムーンだ。

 血統的には、2頭ともアパパネ以上の距離適性を感じさせる。エーシンリターンズの母エイシンサンサンは芝2200、2400メートルで勝ち星を挙げ、エリザベス女王杯でも3着に好走。母の父キャロルハウスは凱旋門賞馬というスタミナの背景がある。一方のショウリュウムーンも、母の父はダンスインザダーク菊花賞を勝ち、産駒は昨年の菊花賞でワンツー(スリーロールスフォゲッタブル)という筋金入りのステイヤーだ。ともに前走からの800メートル延長は歓迎材料と言える。

 エーシンの坂口則調教師にとっては、半兄エーシンディーエスが先週の京都ハイジャンプを制したばかり。「母さんも距離はもった馬だからね」と兄妹での2週連続重賞Vを意識する。「問題は競馬の当日にカイバを食べないこと。馬体重がカギです」と課題は残しているが、「問題はそこだけ。馬体はもう戻っているからね」と色気十分だ。

 ショウリュウムーンの佐々木晶調教師も「血統的にも競馬っぷりを見ても、距離が延びた方がいいだろうね」とスタミナに自信を見せる。「調教でも左回りの方がスムーズなので、東京に替わるのはプラス。バテる馬じゃないから、ある程度の位置で競馬ができればチャンスはある」とこちらも桜花賞での0秒2差逆転に意欲満々だ。

 父キングカメハメハは変則2冠馬で幅広い距離適性を見せた。それだけに、母系の血統がカギを握る。2世代目の産駒が大ブレーク中のキンカメだが、走る子供はアパパネだけではない。確かなスタミナを感じさせる2頭の関西馬が、距離を味方に一発を狙っている。(黒田栄一郎)

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