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秋の東京開幕を飾るのは11日の「第66回毎日王冠」(GII、芝1800メートル)。天皇賞・秋(11月1日、東京、GI、芝2000メートル)を目指す強豪がズラリとそろった。なかでも注目は、昨秋の天皇賞馬で帰国初戦となるスピルバーグ。英国では納得のいくレースができなかったが、得意の東京でエンジン全開だ。
スピルバーグが秋の盾連覇へ向け復帰する。
今春は産経大阪杯で不良馬場に泣き4着に敗れたあと、英国ロイヤルアスコット開催「プリンスオブウェールズS」(GI、芝2000メートル)に参戦。直線で伸びを欠き6着に敗れたことが、“東京専用馬”らしさを鮮明にする。
「前走は相手も強かったし、ヨーロッパにしては硬い馬場になって、この馬には合わなかった。右回りは内にササる面もあるしね。東京だったら恥ずかしい競馬はしていないから」
藤沢和調教師も認めるとおり、東京芝は【6・1・3・1】、他場は【0・0・1・4】と適性は顕著。それだけにこの秋に賭ける思いは相当だ。9月上旬から坂路でコンスタントに併せ馬を消化し、4日には3頭併せで4F55秒5をマークした。
「けいこは相変わらず動かないけど、非常に順調にきている。夏場をうまく過ごせた分、美浦に帰厩してからの調整が楽だった。得意の舞台でやれるんだし、いい走りを見せてくれると思う」
昨年の毎日王冠は3着だったが、重賞未勝利だった当時とはすべてが違う。天皇賞、ジャパンC(11月29日、東京、芝2400メートル)と“ホーム”で主役を務めるためにも、負けられない秋初戦だ。(夕刊フジ)
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