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中央競馬の舞台は東京&京都に替わっての3日間開催。日曜の東京競馬場では、伝統のGII毎日王冠が行われる。注目は、前走で重賞初勝利を挙げたサトノアーサーだ。心身ともに成長してレースぶりが良化。相手は一段と強くなるが、同じ東京芝1800メートルのエプソムC勝ち馬は好成績を残しており、重賞連勝でGI戦線に名乗りを上げる。
素質開花を予感させた初タイトル奪取から約4カ月。サトノアーサーが重賞連勝を狙い、再び府中のターフに降臨する。2日朝、担当の田重田(たじゅうた)助手は好気配を伝えた。
「休み明けなので早めに戻して結構やって、やるごとに良くなっていい雰囲気でいけます。まだまだ良くなりそうだけど、少しずつ成長していて、以前とは体つきが全然違います」
デビュー2連勝を飾り、きさらぎ賞、毎日杯と連続2着。クラシックではダービー10着、菊花賞11着と距離の壁にはね返されたが、その後は適距離に舵を切り、再び軌道に乗ってきた。前走のGIIIエプソムCでは、折り合い面の進境を見せて中団の前めで流れに乗り、力強く差し切って重賞初V。同助手は「トモ(後肢)がしっかりしてきてゲートを出られるようになった。出てからも二の脚がついていい位置が取れるようになった」と好走の理由を分析する。
9月26日にCWコースで行った1週前追い切りでは、6ハロン81秒0-11秒5を計時した。ウッドチップを入れ替えた影響でいつもより時計を要する状態ながら、確かな伸びを見せて充実ぶりをアピール。秋初戦に向けて調整は順調だ。今回はGIウイナー3頭を含む好メンバーがそろうが、過去10年で同一年のエプソムC勝ち馬はこのレースで3勝をマーク。同舞台での一戦なら相手強化でも気後れはない。
田重田助手は「舞台は申し分ないと思う。跳びがいいので、いい馬場でやりたい。今後のためにも賞金を加算したい」と力を込めた。伸びしろ十分のサトノアーサーが、その名をさらに高める。 (川端亮平)
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