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【東西現場記者走る】重戦車ブレイブ、天井知らずの成長力で世代交代だ!

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【東西現場記者走る】重戦車ブレイブ、天井知らずの成長力で世代交代だ!

 1週間の密着取材でGI勝ち馬を探し出す連載企画『東西現場記者走る』。チャンピオンズカップを担当する大阪サンスポの斉藤弘樹記者(38)が4日目に注目したのは、〔1〕枠(2)番ケイティブレイブだ。めきめきと力をつけてきた4歳馬の、底知れない成長力を感じ取った。

 私事ながら30日は38歳の誕生日。この年齢にもなればもう子供の頃のようなうれしさはなく、連載4日目も栗東トレセンで普段と変わらない朝を迎えた。38歳初日のターゲットは、4歳馬ケイティブレイブだ。

 この馬の印象は、何と言っても『タフ』。2歳8月のデビュー前から2年以上、一度も放牧に出ることなく、ずっと栗東トレセンで過ごしている。短期放牧を多用する近年では、非常に珍しいケースだ。直撃した目野調教師が「体調面で心配したことがないし、本当に丈夫な馬」と証言するのもうなずける。

 3歳時の昨年は10戦し、今年もすでに7戦を消化。強い馬にもまれながら力をつけ、3走前の帝王賞でついに交流GI制覇を成し遂げた。前走のJBCクラシックは惜しくも2着に敗れたが、昨年の最優秀ダート馬サウンドトゥルーに1馬身差と食い下がった内容は評価できる。

 デビュー当初から、馬体重は約20キロ増加。肉体面の成長も顕著だ。「2歳の頃はこぢんまりした普通の馬だったけど、背が伸びてみるみる大きくなった。今までたくさんの馬を見てきたけど、こんな馬はあまりいない」。来年2月で定年を迎えるベテラン調教師も、驚くほどの成長力。さらに「まだ4歳だし、これからもっと筋肉がついてくる。重戦車みたいな感じになると思う」と目を細める。

 5走前の名古屋大賞典からコンビを組んでいる福永騎手も「レースごとに不安がなくなってきているし、馬がレースを分かってきている。天下取りに向けて着々と、ひとつずつ課題をクリアしてくれている」と手応えありの口ぶりだ。

 注目の枠順は〔1〕枠(2)番に決まった。「こだわりはなかったけど、いいんじゃないかな。これまでのレース傾向を見ても内めの枠がきているしね」と柳田助手。確かに、過去3年で〔6〕~〔8〕枠は連対例がない。先行力を生かして、ロスなくスッと好位につけられそうだ。

 一戦ごとに進化し続けるケイティブレイブが、中央GIでも大仕事をやってのけるかもしれない。(斉藤弘樹)

★チャンピオンズCの枠順はこちら 調教タイムも掲載

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