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安田記念まで続く東京GI5連戦の第2弾は春の女王決定戦・ヴィクトリアマイル(17日、GI、芝1600メートル)。GIウイナー5頭を含む豪華メンバーだが、スイートサルサの充実ぶりが目を引く。前走の福島牝馬Sは後方一気のイメージを変える中団からの差し切りで重賞初制覇。上昇度とコース適性の高さを武器に頂点を狙う。
悲願の初タイトルを手に入れて得意の東京へ。福島牝馬Sで重賞初制覇を飾ったスイートサルサが、満を持してGIに挑む。
3月の中山牝馬Sを右肩跛行のために取り消したため、前走は4カ月ぶりの実戦。2年以上経験がなかった右回りで、小回りへの対応も求められた。条件は厳しかったが、いつもの後方待機策でなく、中団追走から早めに先行勢を捕らえに行き、勝利をつかんだ。
近10戦の全てに騎乗している田中勝騎手は「どこかで重賞を勝てると思っていた馬。未勝利だった右回りで達成できたのは収穫」と大舞台に向けて確かな手応えを感じている。
菊川調教師も「自力で勝ちに行って結果を出せたのは成長した証し」とレースを振り返り、「以前はテンションが高めだったが、要所要所で我慢が利くようになってきた」と頼もしそうに語る。
前走から中2週となるが、気配は申し分ない。「前走は取消明けで何とか間にあったという感じだったので、さらに調子は上がっている」とトレーナーは上積みを強調する。
東京は全5勝中3勝を挙げ、GIIIクイーンC2着、GII府中牝馬S3着と、重賞でも好走実績がある得意のコース。「東京の長い直線はいい」と主戦が言えば、指揮官も「東京マイルはベストだと思っている」と力を込める。
勢いに乗って一気に牝馬の頂点へ。スイートサルサが新緑の府中で華麗に舞う。 (藤沢三毅)
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