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3戦無敗の女王候補ルージュバックが、美浦Wコースで早くも“フルスロットル”の走りを披露した。
真冬並みの寒さに雨が追い打ちをかける悪天候のもと、外キングラナキラを先導役にピッチを上げた。変化が生じたのは向正面だ。突然、ルージュの闘志にスイッチが入り、一気にキングを抜き去りにかかった。鞍上がなだめても、牝馬離れしたパワーは簡単には制御できない。併走状態で3~4コーナーをパスしたが、直線はワンサイド。エンジンが違うとばかり4馬身抜け出した。
「予定より3秒速いけど、雨で手綱が滑ったのを馬がGOサインと勘違いしたもの。掛かったわけじゃない。この馬場でこの時計が出るんだから元気な証拠。長距離輸送も右回りも、前走でクリアしたし、阪神の外回りは直線が長いから距離が短縮されても補える。GIの舞台も通過点だと思うし、僕も1ファンとして走りを応援したい」と大竹調教師。
戸崎騎手も、「きさらぎ賞は7分くらいであの内容。前の馬に追いつくときの速さが違う。力をつけた今なら阪神の馬場も大丈夫だと思うし、前走の感じならマイルも問題ない」と自信満々。ルージュが戴冠の最短距離にいることを疑う余地はない。(夕刊フジ)
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