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5日の凱旋門賞で2連覇を果たしたトレヴ(フランス=クリスティアーヌ・ヘッド厩舎、牝4歳)が、引退プランを撤回して凱旋門賞3連覇を目指す方向にあることがわかった。複数の欧州競馬メディアが報じており、史上初の3連覇を狙う。
史上6頭目の連覇を果たした女傑が、急転直下の現役続行に踏み切った。イギリスの「レーシングポスト」は「衝撃ニュース トレヴはトレーニングを継続」という記事を掲載。11日の午後、トレヴを所有するアルシャカブレーシングのアドバイザーを務めるハリー・ハーバート氏が「エキサイティングだ。シェイク・ジョアンとクリケット(ヘッド師の通称)の間で、(現役続行の)決定がなされた」と発言したことを明らかにした。「3度目の凱旋門賞制覇を成し遂げれば、これまで全ての牝馬のなかでも、最も偉大な一頭となる。それを狙わない理由はない」という発言もあり、現役続行を決めた最大の目標が凱旋門賞3連覇にあることも認めている。
一時は「もう走ることはない。このまま牧場に行く」(ヘッド調教師)と陣営も引退を明言していたが、レース後の体調を確認したうえで再協議。繁殖入りを1年延ばすことは産駒が1頭減るというリスクもあり、少しでも体調に不安があればトレーニングをストップするということで現役続行の決断が下された。現段階で2015年の凱旋門賞への出走を目標に掲げている日本馬はキズナ(栗東・佐々木晶三厩舎、牡4歳)だけだが、早くも一番手ごわいライバルが登場したといえそうだ。
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