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秋のマイル王決定戦、マイルチャンピオンシップ(17日、京都、GI、芝1600メートル)へ向け、堀宣行厩舎のリアルインパクトとダークシャドウの追い切りが14日、美浦トレセンで行われた。2頭は僚馬との3頭併せで併入。リアルはサンケイスポーツ調教評価で最高の『S』をゲットし、一昨年の安田記念以来となるGI獲得へ態勢を整えた。シャドウもパワフルな脚さばきで好調そのものだ。レースの枠順は15日、確定する。
完全復活の瞬間が近づいている。リアルインパクトが、上々の手応えでWコースを駆け抜けた。
「先週、長めからやって態勢は整ったので息を整える感じです。順調ですし、全体的に動きが素軽くなっていますね」
堀調教師が穏やかな表情でうなずく。7日の1週前追い切りで6ハロン81秒7をマークしており、最終追い切りは4ハロンから。僚馬サトノプライマシー(1600万下)、ダークシャドウを追走して直線で最内に進路を取ると、楽な手応えのまま中サトノ、外ダークと併入。ラスト1ハロンを12秒5でまとめた。
休み明けをひと叩きされた効果は大きく、戸崎騎手は「申し分ない手応え。追ったり、(手綱を)放したりはしなかったんですが、感触はつかめました」と笑みを浮かべる。
2011年のGI安田記念で59年ぶりの3歳馬制覇を決めて以来、勝ち星から遠ざかっている。しかし、6カ月半ぶりに出走した前走の富士Sで58キロを背負い、2番手からダノンシャークの3/4馬身差2着に粘って復調をアピールした。「牧場としっかり打ち合わせをして立て直しました。スランプから脱出した感じはあります」と堀調教師。
戸崎騎手は一昨年の安田記念で自身もJRA・GI初勝利を飾っており、前走で2年5カ月ぶりに騎乗。「3歳時から背中がよく、素晴らしい馬だと感じていました。しっかりして力強さも増しています」と語る。
マイルCSは2年連続で5着だが、勝ち馬との差は11年がコンマ4秒、12年はコンマ3秒。大きく離されてはいない。上昇機運に乗った今回、頼もしいパートナー戸崎騎手を背に再び戴冠する。 (森田実)
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