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サマー2000シリーズ第4戦、札幌記念(18日、函館、GII、芝2000メートル)の追い切りが14日、函館競馬場で行われた。皐月賞馬ロゴタイプはWコースを単走で軽快な動きを披露。ダービー5着以来でも好仕上がりをアピールした。
最後はいつも通り、ソフトに仕上げた。皐月賞馬ロゴタイプが漆黒の好馬体をしなやかに弾ませて、古馬撃破へ態勢を整えた。
「先週やってガラッと変わりましたね。気持ちが入り、トモ(後脚)の踏み込みが力強くなりました。“黒ヒョウ”のようになってきましたよ」
付きっきりで調教にまたがる村田騎手は、手綱から伝わった感触に笑顔を見せる。
Wコースで残り5ハロンから16秒0-15秒5とゆったりしたラップを刻み、直線に入っても鞍上の手綱は動かないまま。全身を使った柔らかいアクションでラスト1ハロン12秒6をマーク。ここにきての良化ぶりが伝わってくる。
「最後は獲物を捕まえるように走っていましたからね。スムーズに首を使い、重心が下がる走りができていますから、8分は超えて9分になったんじゃないでしょうか」
見届けた田中剛調教師も目を細める。7日の1週前追い切りでWコース5ハロン64秒7の猛時計を叩き出したことで心身のスイッチが入った。最終追い切りはいつも通り感触を確かめる程度。皐月賞を制したときの雰囲気に近づいており、5月のダービー5着以来2カ月半ぶりの始動戦にも不安はない。
「レースがどうなるかわかりませんが、先行するつもりです。頑張りたいですね」
村田は改めて気合を入れる。秋は菊花賞で2冠を狙うのか、古馬に挑むのか。指針が決まる重要な始動戦。函館から秋へ羽ばたく準備はできている。 (森田実)
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