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秋華賞の追い切りが10日、東西のトレセンで行われた。美浦ではミッドサマーフェアが坂路を快走。圧勝した4月のサンケイスポーツ賞フローラS当時を上回る状態に仕上がっている。栗東ではローズS3着のラスヴェンチュラスが好調ぶりをアピールした。2冠馬ジェンティルドンナは11日に追い切られる。
オークスで1番人気に支持されたミッドサマーフェアが、反撃態勢を整えた。
最終追い切りは美浦坂路で単走。蛯名正義騎手を背に軽快に加速していく。4ハロン51秒3、ラスト1ハロン12秒1を馬なりでマーク。手応えは文句なしで、気合乗りも抜群だ。
「きょうは7、8分の走りで余力残し。いい状態で出られるね。前走のクイーンS(3着)は良化途上。今回はGIなので、質も量もやってきている」と鞍上は上積みの大きさを強調する。
この中間は週2本の追い切りを課して、丹念に乗り込んできた。「この馬の切れ味を生かせれば、(GIでも)結果を出せると、スタッフ一同、信じてやってきました。すごくいい形で送り出すことができますよ」と、吉永調教助手も仕上がりの良さに胸を張る。
1走ごとの消耗が激しいタイプだけに、レース間隔が十分にとれるクイーンS→秋華賞へのローテーションを小島太調教師は選択。これが吉と出て、馬体はふっくらとしている。体調の良さは見た目にも明らかだ。
「美浦へ帰厩時は馬体がさびしい感じだったが、今は本当にいい感じ。精神的にも落ち着いている。確かに2冠馬は強いけど、ウチの馬だって、タダモノじゃないからね」とトレーナーは力こめた。
オークスは自分の走りができずに13着に敗れたが、周囲の度肝を抜いたサンスポ賞フローラSのレースは記憶に新しい。最後の1冠に向けて、ミッドサマーフェアが自慢の末脚に磨きをかけている。 (芳賀英敏)
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