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記念すべき60回目を迎える「有馬記念」(27日、中山、GI、芝2500メートル)の登録が13日に締め切られ、総勢20頭(フルゲート16頭)がエントリーした。近年、「個性派が少なくなった」というオールドファンの嘆きを聞くことが多いなか、稀代のヤンチャ坊主ゴールドシップが2勝目を目指し、最後のスタートラインにつく。果たして今度は1着、それとも…。注目のラストランだ。
12年の皐月賞、菊花賞、有馬記念。13&14年の宝塚記念、15年の天皇賞・春とGIを6勝もしながら、ゴールドシップはいまだに“何をしでかすかわからない”。その圧勝ぶりと同様にクローズアップされるのが圧敗ぶりで、3連覇を狙った今年の宝塚記念の大出遅れなど、意外性の枠をも超えている。最後の有馬記念はまともに走るのかどうか。スタートからゴールまで目が離せない。
「悔いの残らない仕上げをと思っているし、悔いの残らない走りをしてほしい」という須貝調教師の言葉がすべて。
ファンもハラハラドキドキのパフォーマンスを見たいからこそ、投票1位に支持した。GP投票では、昨年の宝塚から4回連続1位の栄誉となる。「ファンの多い馬でありがたい限り。それだけに意地を見せてほしいね」と願う。
鞍上を横山典騎手から内田騎手に替えたのも、3歳時に3冠(1)(5)(1)着の黄金航路をともに進んだ男の手綱に、“悔いのないラストラン”を託したかったからだ。気持ちを受け取ったウチパクも、「依頼されたのは素直にうれしい。昔のほうがうるさかったかな。1週前に栗東へ乗りに行くので楽しみにしているよ」とワクワク感たっぷりだ。
勝てば史上初のGP4勝目で、JRA史上最多タイのGI7勝。それ以上に、ファンの記憶にいい形で残りたい。「昨年は“ドラフト”で外枠になったのが響いたが、もともと中山とは相性がいい。すべては天に任せて…」とトレーナー。引退の花道は果たして“黄金色”に輝くか。(夕刊フジ)
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