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戦績は地味だが、実力はトップクラス。メンバー最多の3勝馬ロビンフットが2歳王者決定戦に照準を定め、文句のない仕上がりを見せている。出世レースのいちょうSの勝ち馬であり、このメンバーを相手にしても、互角の勝負ができる。
人気は重賞ウイナーに劣っても、2歳チャンプの座は譲れない。いちょうSなどオープン特別2勝の実力を誇るロビンフットが頂点獲りに挑む。
「デビュー前に坂路でラスト1ハロンを11秒5で走ったし、能力は感じていた。その頃からここ(朝日杯)は頭の隅にあった。2歳チャンピオンという響きもいいしね」
穏やかな表情で話す堀井雅広調教師は04年の朝日杯FSをマイネルレコルトで制している。今回のロビンフットも、鞍上が後藤浩輝騎手で東貴之調教厩務員が担当。レコルトと同じトリオで、6年前の再現を狙う。
前走の京王杯2歳Sは発馬後、両サイドから寄られる格好になって後方からの競馬。6着止まりだったが、馬群を縫って鋭く伸びてきた脚は目立った。負けはしたが、次につながるいい経験だった。
2走前に出世レースとして有名ないちょうSで未勝利戦、ラベンダー賞に続く3勝目をマーク。余裕を持ってGIへ向かうことができた。「いちょうSは鮮やかだったね。体は前走とほぼ同じで出せると思う。右回りは内にささる面もあるが、うまく流れに乗ってくれれば。跳びの大きな馬だし、良馬場の方がいい。中山マイル戦なので内枠希望。メンバーは揃っているけど、いい競馬ができれば、来春(クラシック)が楽しみになる」とトレーナーは力を込める。
6月20日に函館でデビュー(新馬2着)してから、今回が実に8戦目。キャリア、勝ち鞍3勝ともメンバー最多の叩き上げで、フルゲートの混戦は望むところだ。実戦でもまれながら力をつけたロビンフットが、矢のような鋭い瞬発力を武器に2歳王者の座を射止める。(片岡良典)
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